真実は、いつも1つ! 報道陣がほっともっと神戸に入ったタイミングで、ヤクルトの投手練習はほぼ終了していた。しかし、グラウンドに併設されているブルペンのマウンドには、右腕と左腕が投げた形跡が残されていた。踏み込まれた左右の足跡…。第7戦までを見据え、奥川と高橋が通常通り登板2日前の投球練習をした模様だ。

選手たちは引き揚げる際、謎めいたコメントを次々と残していった。田口は「今日、俺が練習に参加してってことは…」と意味深。さらに小川は「俺、俺」。高橋は「俺はもう投げないよ」とけむに巻いた。その中で、第6戦での先発が濃厚な高梨は、不敵な笑みだけを浮かべて球場を後にした。

第7戦までもつれた場合は、投手陣はスクランブル態勢となる見込み。第1戦で7回1失点と好投した奥川はシーズン中の中10日の登板間隔を詰め、第2戦でプロ初完封した高橋も待機する。