球界現役最年長の中日福留孝介外野手(45)が今季限りで現役引退することが8日、分かった。今月に本人からユニホームを脱ぐ申し入れがあり、球団も受け入れた。同内野手は20年オフに阪神を戦力外となり、古巣中日に移籍。今季は開幕1軍発進したが、22試合23打数1安打、打率4分3厘で6月中旬に出場登録を抹消され、2軍調整を続けていた。23日からの巨人3連戦(バンテリンドーム)中に引退セレモニーが実施される。

6月13日の出場登録抹消時にはPL学園の先輩でもある立浪監督は「本人もきつかったと思う。大事なところで使っていましたし。これから(チームは)どんどん変わっていかないといけない。あそこ(福留の)のポジションは経験させないとなかなか育ってこない。孝介にはそういう話もした。内容も含めて、区切りをつけないとという自分の判断です」と話していた。

福留はPL学園から95年ドラフトで7球団競合で近鉄に指名も入団を拒否して日本生命へ入社。社会人経験後に99年ドラフト1位で中日に入団。07年オフに海外FA権を行使し大リーグ、カブスに移籍した。13年に阪神入りし、日本球界に復帰した。

NPB通算2022試合出場1952安打、285本塁打、打率2割8分6厘。メジャー通算は596試合出場、、498安打、42本塁打。日本代表としては96年アトランタ、04年アテネ五輪出場、WBCでは06、09年の連続優勝に貢献した。02年、06年首位打者などのタイトルを獲得。06年にはMVPも受賞している。