首位決戦で、慶大が明大から先勝を挙げた。逆転勝ちで、今季無敗だった明大に初黒星をつけた。

堀井哲也監督(60)は「厳しい試合だった。試合前に、選手たちへ『春優勝のチームに対して、思い切って攻める気持ちでいこう』と伝えた」と話した。

投打で、今秋ドラフト候補がアピールした。4番の萩尾匡也外野手(4年=文徳)が1人で5打点を挙げた。1点を追う3回に2死満塁で打席が回ってきたが、カーブを空振り三振に倒れた。

5回に再び2死一、二塁のチャンスで打席へ。「直球を待って、カーブが来たら反応しようと思っていた」と、2球目のカーブに合わせて左越えの逆転適時二塁打。6回には今秋3本目の3ランも放ったが「(3回に)あそこで打っていれば、試合運びも楽になっていた。反省ばかりです」。

先発の増居翔太投手(4年=彦根東)は、7回1/3を99球、被安打9の3失点で現役最多の16勝目を挙げた。初回に先制されたが「ここからしっかり投げれば大丈夫と思って、切り替えました」と話した。