男気(おとこぎ)道場だ。広島黒田博樹投手(41)が18日、宮崎・日南キャンプでフォームに悩む3年目の大瀬良大地投手(24)を“初指導”した。下半身の使い方を重点的にアドバイスした。自身も予定にはなかった2日連続のブルペン入りで80球を投じた。明日20日からは沖縄での2次キャンプに入る。
黒田はいてもたってもいられなかった。ブルペン後の新屋内練習場で大瀬良を呼んだ。ノックが始まるまでの約10分間。身ぶり手ぶりの男気道場が幕開けした。「状態がよくないという報道が出ていたし、周りからも聞いていた。アドバイスしてみようかなと。僕自身のチェックポイントを伝えた」。日米通算193勝右腕の初指導だった。
伝えたのは右足全体でプレートを使うこと。大瀬良は左足を上げた後、体重移動の際に軸足の右膝が前に出る癖があった。それによって体の開きが早まり、力を込めると上半身が前に倒れ込んでしまっていた。大瀬良は「1つ気になったと言って教えてくれました」と明かす。昨季は機会がなく、初めての指導だった。
前日から見ていた。大瀬良が登板したフリー打撃中、黒田はランニングメニューをこなしていた。「全然問題ないと思った。チェックポイントを1つ持っていれば、あれだけのボールを投げられるし、問題ない」。サングラスの奥から見えた感想を伝えた。さらに続ける。「毎年体も違う。新しく作り上げればいい。何かひとつでも彼のプラスになってくれれば」。取捨選択も大瀬良の自由だ。
自身も今日19日の休日を考慮し予定になかったブルペンに2日連続で入った。捕手を座らせて80球。新球チェンジアップも試した。20日からは沖縄に場所を移す。「打者の反応を見ながらやっていきたい」。レジェンドのエキスが広島に広がっていく。【池本泰尚】