阪神藤浪は、ちゃめっ気たっぷりの笑顔で楽天オコエとの対戦舞台裏を明かした。「ストレートでいくつもりでした。試合前、梨田監督からストレートでいったらどうや、と言われていたので」。
1打席目は2回1死一、三塁。2球連続で直球を選び、外角低め151キロで二遊間を抜かれ、先制点を与えた。「プロの厳しさを教えてもらいました。すごくいい振りをしている」。3回2死からの2打席目は初球145キロ直球で三ゴロに仕留めた。
実戦初登板となった前回11日紅白戦は2回1安打無失点。最速156キロを計測しながら、直球の質に不満顔だった。初の対外試合マウンドだった楽天戦は3回5安打6失点。1回いきなり1番聖沢に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、2回は四死球と失策、暴投絡みで1イニング6失点。結果だけ見れば大荒れとなるが、冷静に課題と向き合った本人は納得顔だった。
「前回はストレートの質、内容で気になるところがあった。今日は真っすぐの感触はそんなに悪くはなかった」。最速155キロの数字以上に、直球の質に手ごたえをつかんだ事実が大きい。ルーキーに花を持たせつつ、黙々と課題に取り組んだ1日。藤浪の一挙手一投足には「貫禄」の2文字が似合った。【佐井陽介】