金本阪神の4番発進!! 阪神マウロ・ゴメス内野手(31)が明日25日の練習試合日本ハム戦で今季初実戦に臨む。23日のフリー打撃では金本知憲監督(47)から「内角打ち」の秘訣(ひけつ)を教わった。打撃の始動後に顔が前方に流れる悪癖を指摘された。指揮官も現役時に修正して、内角打ちが得意になったという極意。昨季は内角攻めに苦しんだ大砲が、死角をなくす。
4番の「顔」が飛躍のカギだ。ゴメスが、かつての主砲から大切なヒントを授かった。フリー打撃後、金本監督が歩み寄り、しゃがむ助っ人に何やら話し掛ける。自ら打撃フォームを作って手本を示す。顔を後ろに保て…。前に突っ込みすぎだ…。そんなジェスチャーを示すと、ゴメスも立ち上がり、同じようにまねしながら構えた。
明日25日の日本ハム戦で来日3年目の初実戦に臨む予定。直前に入念なリハーサルを施した金本監督は「投手寄りに顔が流れてしまっているから、差し込まれたり、こすりやすい。ステップする時に左足と一緒に投手方向に顔も流れてしまう」と説明。打つ直前まできっちりと体の軸を右半身に保つ重要性を伝えた。
17日もランチ特打時に、軸足に体重を残した打撃フォームを勧められた。「どうしても体重が投手方向に流れる時があった」とゴメスも振り返った。この日もテーマを継続。午後からの特打で大アーチを披露するなど感触を確かめた。ゴメスにとって、弱点解消に効く教えになりそうだ。昨季は内角攻めに苦戦し、外角の逃げる変化球で何度も空を切った。苦手な内角球への対応について問われた指揮官も深くうなずいた。
「もちろん、もちろん。顔が出なくなって、俺もインコースが苦手だったのが得意になった」
この証言こそ、ゴメスにとって勇気百倍だろう。オフは指揮官とシェイプアップを約束し、体重を6キロ落としてキャンプインした。過去2年と明らかに体のキレが違う。軽々と柵越えを連発し、一塁守備でも俊敏な動きも見せる。外国人では異例の早出特守を何度もこなし、体を鍛え抜くキャンプを過ごしている。金本監督はアーチ数の「41本指令」を出すなど主軸として期待している。弱点が消えれば、すごみが増す。昨季まで欠けていた威圧感を身につければスケールはさらに大きくなる。さあ、アーチ量産へ。金本阪神の4番は「顔」で打つ。【酒井俊作】