開幕スタメンへまっしぐら-。定位置争いする阪神ドラフト1位高山俊外野手(22=明大)が、今日8日からの甲子園4試合でさらに加速する。オープン戦デビューから4試合連続安打中。日大三時代から続く甲子園での連続試合安打も13まで伸ばした。オープン戦は残り10試合。ここから本当の勝負が始まる。
福岡の地から始まった正外野手争い。高山は6日まで最初の4番勝負を15打数5安打の打率3割3分3厘という、ルーキーらしからぬ成績で駆けだした。この日は休養にあて、心身ともリセット。金本監督が積極起用の方針を掲げたオープン戦残り10試合へ、まずは今日8日の西武戦に気持ちを高めた。
「1試合、1試合全力で頑張るだけです」
左翼、中堅の2枠を争う若虎による激しいバトル。右手有鉤(ゆうこう)骨骨折での出遅れから大まくり、一気にレギュラーまで上り詰めようとしている。金本監督の期待の表れか、デビューから左翼での先発出場が続いていたが、6日巨人戦では初めて中堅スタート。守備をそつなくこなすと、打撃でも日大三の3年春初戦から続く甲子園の連続試合安打記録をマルチ安打で13とした。「聖地の申し子」ぶりをいかんなく発揮し続ける高山だが、驚くべき記録はそれだけではない。
高山のバットはまさに「打ち出の小づち」状態にもなっている。2月21日のハンファ戦でデビュー以降、高山が安打を放てば得点に結びつく現象が起きている。6日巨人戦でも、4回無死一塁で右前に安打を打つと、チームは直後に一挙5得点。「点を生む打者」という特別な才ものぞかせる背番号9。打撃センスだけでなく「持っている男」としての存在感も発揮している。
今日8日西武戦、10日DeNA戦、12日から日本ハム2連戦と、甲子園で4試合が予定されている。連続試合安打記録と得点生産のさらなる継続も期待されるが、高山はしっかりと足もとを見つめている。
「考えずに普通に、いつも通りやっていきたいと思います」
目指す開幕スタメン入りへ。指揮官が課した14番勝負を制し、誰もが認めるレギュラーとして3・25を迎える。【梶本長之】