広島横山&岡田に緒方監督ゲキ プロの洗礼力に

交代を告げる緒方監督(撮影・栗木一考)

<オープン戦:広島1-6ヤクルト>◇10日◇マツダスタジアム

 プロの洗礼を力に変えろ! オープン戦ヤクルト戦(マツダスタジアム)に先発した広島ドラフト2位横山弘樹投手(23=NTT東日本)と同1位岡田明丈投手(22=大商大)が、昨季のセ・リーグ王者の前に課題を露呈した。開幕ローテ入りに向けてアピールを続けてきた両右腕に、指揮官は発奮を促した。この苦い経験をシーズンに向けた糧としたい。

 歓声がため息に変わった。初めて地元ファンを前にした投球は不本意なものだった。順調に結果を残し、評価を上げてきた横山と岡田が洗礼を浴びた。試合後、肩を落とす2投手に、指揮官は反省を促しながらも変わらぬ期待を口にした。

 緒方監督 隙を見せてはいけないと教訓になったはずだ。次回修正できればローテーションで考えている。チームとしてもそうなって欲しい。

 慣れないマツダスタジアムのマウンドで、長所に隠れていた短所が顔を出した。多彩な変化球を駆使する横山は、直球の制球、球速ともに不安定。3回2死一、三塁から山田に打たれた直球は130キロだった。「試合の中で変えようとしたが、なかなかうまくいかなかった」。4回には雄平の1発に、連続適時二塁打を浴びて3点を失った。89球を投げた球数の影響から予定の5回を前にマウンドを降りた。

 6回から登板した岡田も、オープン戦初失点を喫した。6回、7回と連続して先頭に四球を与え失点。最速150キロの真っすぐでヤクルト打線を押し込みながら、制球力と変化球の精度に課題を残した。

 横山はボーク、岡田はけん制悪送球と投球以外のミスも出た。横山は「自分の能力のなさです」と唇をかみ、岡田は「自分が思ったところに投げる確率が低かった」と振り返った。

 緒方監督の「5番手に来てほしい2人。意識を持って勝ち取る意気込みを見せてほしい」という言葉に、次回登板で応えなければいけない。1度沈んだ経験は、より高く飛躍するためにある。【前原淳】