阪神高山、母の前でプロ初猛打賞「良かったです」

4回表阪神2死一塁、横田の中前打で三塁へ向かう一塁走者高山(撮影・加藤哉)

<オープン戦:ロッテ3-3阪神>◇16日◇QVCマリン

 阪神ドラフト1位の高山俊外野手(22=明大)が故郷・千葉で開幕スタメンに大前進だ。

 2回1死三塁で左腕古谷の外角低めカーブを拾うと、一塁線を破る先制適時二塁打になった。4回には2死後に内角球を巧みにさばいて左前へ。6回も一、二塁間を破る右前打を放ち、プロ初の猛打賞を記録した。

 2回の打席を振り返って「初めての3本なので、それは良かったですけど、1打席目はもうちょっと高い球を。犠牲フライでも1点入るところだった。ヒットでも良かったんですけど、ああいう難しい球は一ゴロと紙一重の打球だったので、もう少しボールを上げていたら良かった」と反省した。

 それでも、左腕から3安打をマークした点は高く評価できるだろう。地元は球場から近い船橋市。母由美子さんと妹遥加さんが観戦する前で勇姿を見せた。「ずっと千葉で育った。そういう意味では良かったです」と表情をほころばせた。