阪神横田首位打者いける 開幕スタメンへ打ちまくる

1回表阪神無死二塁、遊撃内野安打を放つ横田(撮影・中島郁夫)

<オープン戦:ヤクルト1-1阪神>◇17日◇神宮

 オープン戦首位打者が、開幕レギュラーへの手土産だ。高卒3年目で成長著しい阪神横田慎太郎外野手(20)が、オープン戦の打率を4割に乗せ、12球団で2位タイに浮上した。初めて2番中堅で起用され、ヤクルトの開幕を任されている小川泰弘投手(25)にもひるまず、俊足を生かした内野安打を2本。チームトップの5盗塁も決め、開幕1軍に突進した。

 横田の勝負は早い。初球がストライクゾーンに来れば手を出す。初めて2番でスタメン起用されたこの日も見せた。1回無死二塁。ヤクルト小川の初球をたたくと打球は二遊間へ。遊撃西浦が処理したが、送球より早く一塁を駆け抜けた。5回にはボールを見極め、カウント2-2から内角真っすぐを打って二塁への内野安打。次打者ヘイグの2球目にスタートを切り、猛然と二塁へ滑る。捕手のミスも誘って三塁へ。オープン戦チームトップの5盗塁目で攻めた。

 「小川さんはいいボールを投げる投手。初球からいこうと思っていました。基本、初球からいこうと決めてやっています。ボール球なら見逃しますけど」

 これでオープン戦40打数16安打で打率はジャスト4割。12球団の規定打席到達者の中で2位タイ、セ・リーグではトップに立った。16安打のうち内野安打が7本とほぼ半分。金本監督もほめるスピードを生かして出塁を重ねている。

 「足で稼いでいるところはあると思います。盗塁もできているし、そこはいいと思っています。継続していきたいです」

 入団以来、注目されていたのは遠くへ飛ばせる能力。しかし過去2年、ファームで打棒爆発するまでには至らず、今季に勝負をかける。まずは結果。その気持ちが形になっている。

 「半分ぐらいが内野安打でしょ? いい意味で特徴になっている。長い目で見るともっと大きく育ってほしいけど、今は、それで。結果が出てるから。それで全然いい」。未来の長距離打者として期待する金本監督も称賛した。

 「2番」での出場で魅力を発揮した。無死一塁の場面で打って出ても、この俊足なら併殺も減る計算が立つ。「2番はあり得ると思う。ちょくちょく」と金本監督もスタメン起用を連想させる言葉を続けた。

 2月キャンプの実戦から金本監督の評価は不思議→漫画の主人公→横田くんから横田さんと、青天井だ。阪神選手でオープン戦首位打者となればチームが最後に優勝した05年赤星以来。「吉兆」を届ければ、横田は開幕スタメンに接近する。【編集委員・高原寿夫】

 ▼阪神の打者がオープン戦首位打者となれば、05年赤星の3割9分7厘以来、11年ぶり。1軍経験の乏しい選手では、14年に新人の井上晴哉(ロッテ)が4割3分5厘で首位打者に。近年ではほかに、前年まで1軍出場通算30試合だった浅村栄斗(西武)が、11年に4割4分1厘で首位打者に。同年1軍公式戦に137試合出場と飛躍した。