<オープン戦:オリックス2-4阪神>◇19日◇京セラドーム大阪
1週間後のお立ち台、予約します! 阪神能見篤史投手(36)が19日、開幕前最後となるオリックス戦に臨み、6回4安打1失点、8奪三振と好投した。この日から“解禁”となった打席では6回に勝ち越しの2点適時二塁打をマークした。シーズン初登板は26日、開幕第2戦(中日戦)。同じ舞台で投げて打っての大暴れを再現する。
野手顔負けの鋭い打球が飛んだ。同点の6回1死満塁の場面。能見はオリックス岸田の140キロ外角球を逆らわずにバットに乗せると、ボールは左中間の芝生をはずんだ。相手ベンチも予期していなかった積極打法で勝ち越し2点タイムリー。普段から打撃にこだわる「9人目の打者」が、お手本のようなスイング。照れくさそうに笑った。
「バッティングのことはいいですよ。まあ、ああやって(打線が)つながるというのは、勝利につながるんで良かった」
本職のマウンドでも首脳陣をうならせた。序盤から普段よりもフォークを多投。奪った8三振のうち、5つがフォークによる空振り三振だった。日頃から「抑え方はいくつも持っていた方がいい」と話すプロ12年生は、開幕前のラスト登板でも打者のリアクションをチェックしたのだ。5回には中島、T-岡田の連打から自身の暴投で失点。6回で99球を要したが「逆に良かった。球数投げられた」と満足げ。1週間後、投げて打っての大暴れを予告するかのようなデモだった。
女房役とのコンビネーションも問題なしだ。開幕からマスクをかぶりそうな同期入団の岡崎は、シーズンでほとんどコンビを組んだ経験がない。そのため試合前から積極的にコミュニケーションを図り「要望は出していた。意見が分かれるところもあるけど、お互いに確認した」。試合中もベンチで話し合いを重ねた。
金本監督は「まったく問題も不安もない」と能見に全幅の信頼を寄せる。シーズン初登板は1週間後。3・26中日戦だ。開幕2戦目の勝敗はカード勝ち越しを左右する重要な一戦になる。「もう少しこうしたいというのは自分の中にはある」。百戦錬磨のベテラン左腕が気を緩めるはずがない。【桝井聡】