<オープン戦:ソフトバンク10-3広島>◇20日◇ヤフオクドーム
二塁は譲らん!! 広島菊池涼介内野手(26)が2試合ぶりの先発出場でオープン戦1号を含む3安打。さらに好守、好走塁でダイヤモンドを疾走した。打撃の状態が上がらず、オープン戦では控えに回る試合も増えた。しかし、2年連続全試合出場の二塁のポジションは誰にも譲らない。シーズン開幕目前に状態を上げ、定位置死守へ猛アピールした。
広いヤフオクドームで、菊池が躍動した。前日はベンチスタート。緒方監督は代わりに二塁に入った安部のシーズン中の起用も示唆した。「監督が決めることなので」と菊池は多くを語らない。ただ二塁手のプロ野球補殺記録を持ち、3年連続ゴールデングラブ賞を受賞。2年連続全試合出場のプライドはある。胸に秘めた思いを、この日グラウンドでぶつけた。
まずは守備だ。3回1死満塁から中村晃の二遊間を抜けそうな強いゴロの打球をダイビングキャッチで阻止。そのままグラブトスで一塁走者を二塁で封殺した。「黒田さんが苦しそうだったし、(野手の)エラーから始まったので何とかしたかった」。守備だけでなく黒田の元に何度も歩み寄り声をかけ励ました。
低調だった打撃でも快音を響かせた。4回はカーブを中前打。6回は外角真っすぐを逆らわずに右中間のホームランテラスに運んだ。投手のグラブを襲った1打席目も芯で捉えていた。味方が苦戦した武田を「侍でも見ているので球種は分かっていた。準備はできていた」と攻略した。8回にもバリオスから中前打を放ち猛打賞。二塁進塁後は、併殺崩れの間に一気に本塁を陥れた。
一昨年の秋、緒方監督からリーダーに指名されたが、昨季は思うように引っ張ることができなかった。今年は小窪選手会長から助言を受けながらチームをけん引。春季キャンプの守備練習前の円陣では「ボール回しを速く、正確にやろう」と全体に声をかける場面もあった。
好感触を得た試合で、チームの勝利は手に出来なかった。「リーグ戦だったら、1勝1敗。明日は勝てるように頑張りたい。今日は負けたけど、いい感触を残して明日に備えたい」。すでに本番モード。二塁のポジションは誰にも譲らない。調子を上げ、今季こそ真のリーダーとなる。【前原淳】