<オープン戦:阪神4-2オリックス>◇20日◇京セラドーム大阪
志願の100球超えで開幕準備完了だ。阪神藤川球児投手(35)が開幕前ラストゲームとなるオリックス戦に先発し、6回3安打2失点(自責1)で勝利投手になった。球数は106。3桁の球数は昨季の四国IL・高知で経験あるが、NPBでは02年10月6日ヤクルト戦(甲子園)で101球を投げて以来、14年ぶりだった。
ベンチから駆け寄ってきた香田投手コーチに続投を願い出た。6回1死一塁の場面。7番駿太を迎えたところで球数はすでに98球だった。この回を投げきれば目安の100球を大幅に超える可能性もあった。だが、「イニングの途中で代わるというのは自分の感覚ではない。投げきって終わりたかった」と、マウンドを譲らなかった。
数少ない不安要素の1つでもあった。この試合までオープン戦2試合の球数はともに55球。6日巨人戦は4回、13日日本ハム戦は5回と順調に登板イニングを伸ばしたが、打たして取る「省エネ投球」で球数が少なかった。この日は3四球や味方の失策などもあり球数が大幅アップ。金本監督も「めいいっぱいだったみたい。次はもう少しいけるんじゃないかな」と笑ったが、開幕前の予行練習と考えればプラスだ。
シーズンの初戦は1週間後の開幕3戦目、27日中日戦。この日と同じ京セラドーム大阪が舞台だ。「マウンドの感触を確かめられたことも収穫です。さあ、これからシーズンが始まるんだという気持ちが高まってきました」。4年ぶりのマウンドで虎ファンを沸かす準備は出来ている。【桝井聡】