<阪神7-3中日>◇26日◇京セラドーム大阪
阪神金本知憲監督(47)が開幕2戦目で初勝利を挙げた。1番に起用するドラフト1位高山俊外野手(22)が3回にプロ初打点の先制適時二塁打。2番の横田慎太郎外野手(20)がプロ初安打を含む2安打、3番のマット・ヘイグ内野手(30)が2打点。縦横無尽に暴れる全員野球で、11安打7得点で快勝した。
マテオからのウイニングボールを西岡が横取りしそうになった。スタンドに投げるフリまでつけたイタズラチルドレンに、金本監督も大爆笑だ。喜びと最高のムードが凝縮された初勝利。白星の味は「それなりにうれしいですね。(現役と)同じぐらいじゃないですか」。記念球で膨らんだ右後ろポケットを触りながら、照れくさそうに笑みを浮かべた。
11安打で7得点。目指す「攻めの野球」でつかんだ会心の勝利だ。扉をこじ開けたのはドラフト1位高山だった。3回1死一塁。中日山井の内角真っすぐを捉え、右中間を割る先制の適時二塁打だ。新ヒーローはお立ち台で「(金本監督の初勝利)そういう特別な日に打点を挙げられてすごくうれしい気持ちでいっぱいです」と笑った。3番ヘイグもこの回2点目を挙げる二塁打を放ち、完全に主導権を握った。金本監督は「高山が右方向を意識して、たまたま長打になっただけなんですが、ヘイグも続いて良かったですね」と振り返る。「平田コーチがベンチで『ヘイ、グ~』って言ってたよ」と同監督が明かすように、ベンチもオヤジギャグでノリノリだった。
前日の開幕戦は敗れたが、横田に加え先発メッセンジャーも盗塁するなど、攻撃的走塁は及第点だった。その横田は5回に初安打の遊撃内野安打。ゴメスの3ランなど、1イニング4得点の口火となった。同監督は「(記録は安打も)ちょっとエラーっぽいですけどね。横田の足、全力疾走、そこですね。一番大きいのは」と、2安打以上にひたむきな姿勢を喜んだ。
「超変革」の象徴、22歳高山、20歳横田の新1、2番が引っ張った白星で自信は深まった。「若いチームなので、勢いに乗っていくことが大事。横田にタッチアップで無謀な走塁があったけど、前向きな失敗は怒れない。気持ちを買ってあげたい」。横田は6回、ヘイグの左飛で一塁から二塁を狙い憤死したが、前のめりな姿は二重丸だ。やるべきことはナインに浸透している。記念の1勝が超変革の道しるべになる。【松井清員】