<阪神7-3中日>◇26日◇京セラドーム大阪
快音が止まらない。中日の新4番ダヤン・ビシエド外野手(27)が開幕から2日連続でアーチをかけた。6点ビハインドの沈滞ムードを吹き飛ばした。6回、左腕能見の初球チェンジアップを左中間席まで運んだ。「ちょうど入ってきた球を打つことができた。感覚はいい。続けていかないといけない。少なくとも自分ではいいスイングはできている」。開幕戦は右翼フェンスぎりぎりのビデオ判定だったが、26日は外野手も早々と足を止める会心の125メートル弾だった。
日本を楽しんでいる。「食事は問題ない。何でも食べられる。カレーライスがおいしいね」。これまで豆を使ったものが多かったが、日本仕様のカレーライスに魅了された。家では自らバリカンでヘアカット。スッキリとし、野球に集中している。球場の雰囲気にも慣れている。トランペットを使った応援にはノリノリ。「キューバみたいだね。1回から9回まで楽しいよ」。出身地キューバの球場でもトランペットや太鼓が鳴り響く。故郷を懐かしみながら集中を高めるには申し分ない環境だ。
外国人の来日初戦から2戦以上の連発は14人目。球団では、同様に開幕から2試合連続アーチをかけ、シーズン36発を記録した86年のゲーリー以来だ。竜党おなじみの応援歌「狙いうち」でレジェンドとなった助っ人の快挙から30年、ビシエドが早くも存在感を発揮している。
谷繁監督も「やっぱり打ちますね。対応力がある」とほおを緩めた。未知の投手を苦もなく3安打猛打賞。開幕2試合目にして、ライバル球団をビビらす脅威になった。【宮崎えり子】