楽天釜田8回0封ローテ当確投 監督「頼りになる」

楽天対ソフトバンク 8回表ソフトバンク2死、本多の三ゴロにポーズを決める釜田

<楽天0-7ソフトバンク>◇27日◇コボスタ宮城

 楽天の5年目右腕、釜田佳直投手(22)がソフトバンクとの開幕3戦目に今季初先発し、8回を投げ3安打、無失点と好投した。打線の援護なく、白星には届かなかったが、梨田昌孝監督(62)は「頼りになりそうです」と先発ローテを任せる方針で、最高のスタートを切った。試合は2戦連続の延長戦の末、今季初黒星を喫したが、昨季王者ソフトバンクとの開幕カードで1勝1敗1分け。ペナントレースへ期待が持てる互角の勝負を演じた。

 釜田の力投は報われなかったが、確かな手応えはつかんだ。0-0の6回、1死走者なしで、ここまで2安打の柳田を迎えた。カウント3-2から2球連続で速球をファウルされ、「一番自信のあるボールを投げたかった」。8球目、この日最速となる145キロの内角高め速球で詰まらせ、右飛に打ち取った。続く内川に四球を与えたが、5番カニザレスを低めのフォークで三振に仕留め、右手でグラブをたたいた。

 投げ合ったソフトバンク武田とは同学年。無意識に気持ちが高揚した。試合前に「負けたくないけど、自分の投球をする」と有言実行の内容だった。4回、無死から2者連続安打を許したが、「低めを意識しながら、勝負どころでは強いボールを投げた。走者を出しても、(相手の)タイミングをずらしながら投げられた」と、その後は速球と変化球を自在に操り、無失点で切り抜けた。結局、強力打線相手に5回から4イニング無安打に抑え、8回を無失点の好投。与田投手コーチは「初登板でこれだけの投球をするとはね。抜群だった」と絶賛した。

 昨年、右ひじ靱帯(じんたい)の再建手術から復帰した。今季は本格的な復活を目指すシーズンで、オフから「開幕ローテ入り」を目標に掲げてきた。春季キャンプでは、「カーブの腕の振りが理想的なフォームになる」とブルペンで試行錯誤を繰り返しながら、形を作り上げてきた。与田コーチも、「新しいことに取り組んできて、本人も手応えを感じている」と、成長に目を細める。

 開幕前には「則本以外に先発がいない」と投手陣のコマ不足に頭を悩ませていた梨田監督は、釜田の好投に「素晴らしい投球をしてくれた。1年間ローテで投げてもらいたい」と評価した。釜田は「すごく自信になった。この調子で投げていきたい」。下馬評では最下位予想が多く、一方、ソフトバンクは優勝候補。その王者と開幕カードで互角の勝負を展開。釜田もチームも今季期待が持てる姿をアピールした。【田口元義】