古巣打ちで3連勝だ!! 広島エクトル・ルナ内野手(36)が今日29日、公式戦初の中日戦に臨む。3月2、3日のオープン戦は地方球場だっただけに、移籍後初のナゴヤドームでの試合となる。慣れ親しんだグラウンドも、チームメートも今は敵。赤ヘル打線の主軸としての自覚を胸に、容赦なく中日投手陣に襲いかかる。
古巣への感謝の念は胸にしまい、ルナは広島への忠誠を誓った。移籍後初のナゴヤドーム。複雑な感情が湧き起こっても不思議ではない。だが、赤いユニホームに袖を通し、ただ中日を倒すことだけに集中する。
「特別な感情はない。どこのグラウンドでも1試合1試合全力でプレーしている。それがどこでも変わらない。私は今、カープの一員としてプレーしている。相手が中日であろうと関係ない。このチーム(広島)が私のホーム」
昨年末、3年間在籍した中日を退団した。正式発表からすぐに広島からオファーが届き、契約はまとまった。1月の入団会見からすでに広島への忠誠心を示していた。開幕から任せられる4番というポジションでもチーム打撃を実践する。石井打撃コーチは「打線の中でルナが一番つなぐ意識を持っているかもしれない。そういう選手が中心にいるのは大きい」と絶大な信頼を寄せる。
開幕から3試合連続安打。初勝利した26日は、6回無死から丸との連打で逆転の口火を切った。27日は6回に今季初長打となる二塁打で同点劇を演出。7回には三ゴロで決勝点を挙げる勝負強さを発揮した。「試合を重ねていけば、フィーリングも良くなってくる」。すでに広島打線には欠かせない存在となっている。
チームにとってナゴヤドームは鬼門だ。昨季1勝10敗と大きく負け越した。だが、ルナは同球場で昨季、打率3割1分1厘の好成績。さらに開幕3試合で得た手応えもある。「投手陣が安定し、攻撃陣も打てているので、昨年と同じ成績が続くとは思っていない」。今日29日先発の若松は広島が苦汁をなめた昨季最終戦で勝ち投手となった因縁の相手でもある。「(打つ)自信はある」とルナ。頼れる4番のバットが、鬼門突破ののろしを上げる。【前原淳】