<ソフトバンク2-6西武>◇29日◇ヤフオクドーム
何とも皮肉な…。ソフトバンク和田毅投手(35)は、5年ぶりとなった復帰戦を白星で飾ることはできなかった。託された本拠地開幕戦のマウンドは西武打線につかまり6回10安打4失点。3回先頭炭谷への四球から先制を許した。開幕前の対外試合は4試合計18イニング無四球無失点だったが、シーズン本番はほろ苦の黒星スタートとなった。
クールだった和田の表情が、イニングを重ねるごとに曇っていった。2回までに見逃し三振を3つ奪うなど、上々の立ち上がり。だが、開幕前まで1つも与えなかった四球を3回、先頭炭谷に与えてからリズムを失い、西武打線を抑えられなかった。捕手斐紹が構えたミットが何度も動き、甘く入ったボールをことごとくとらえられた。
「(3回、5回と)四球から失点してしまい、リズムを作れず、後手後手になってしまった。チームには申し訳なかった」
3、4回は何とか最少失点で切り抜けたが、5回には先頭秋山を四球で歩かせ、続く栗山、メヒア、中村に3連打を献上。早々と試合を決められた。11年10月13日の日本ハム戦以来、1629日ぶりの白星はならず。チームも楽天との開幕カードに続き、2カード連続の初戦黒星となった。
米球界挑戦を経て、11年以来、5年ぶりに古巣に復帰。工藤監督は先発ローテ入りした5人の投手の中で最年長の和田に本拠地開幕戦を託した。だが、その期待には応えられなかった。
それでも指揮官の表情は穏やかだった。「タイミングの問題だけだと思う。そんなに心配はしていない。自分が思ったところにいかないこともあるだろう。次、しっかり調整してくれたらいい」。これまで9年間で計107勝を挙げている経験豊富なベテランに、立て直しを期待した。
5回までに4失点しながら、6回のマウンドを和田に託したのも、次回登板へのきっかけをつかんでほしかったから。和田はこの悔しさを次回のマウンドにぶつける。【福岡吉央】