広島横山でかした初勝利、打線も爆発で後押し

6回表広島1死一、二塁、新井は中前適時打を放つ(撮影・前岡正明)

<中日3-11広島>◇30日◇ナゴヤドーム

 ナゴヤの呪縛、さようなら! 広島打線が爆発し、15安打11得点。先発のドラフト2位横山弘樹投手(24)にプロ初勝利をプレゼントした。緒方孝市監督(47)は何度もうなずき、2000安打まであと24本で試合を迎えた新井貴浩内野手(39)は5打数3安打2打点と打ちまくった。今日も勝つ。鬼門とはもう、おさらばじゃ!

 走者が出る。ヒットを打つ。三塁コーチの河田外野守備走塁コーチがグルグル腕を回す。広島打線はまさしく打ち出の小づち状態だった。「早い回に援護したいね」と試合前に話していた緒方監督。2回1死一、三塁では横山のバントで天谷が守備のスキをついて生還。有言実行の打線に笑顔が飛び出した。

 緒方監督 初登板のルーキーを打線がしっかり援護してくれた。河田コーチもいい判断をしてくれて、勢いも出た。細かい、いい攻撃もあったね。

 重ねた11得点は、ナゴヤドームに限れば02年4月27日に14得点して以来、実に14年ぶりだった。何を隠そう、ナゴヤドームではこの日まで8連敗中。昨季は1勝10敗と取りつかれたように負けた。だが「年も変わって戦力も違う。気にしてなかったよ」とは緒方監督。前日29日に8安打放つなど兆候はあったが、懸命に腕を振るルーキーを前に攻撃陣は目の色が変わった。

 男・新井も有言実行の1人。2回の第1打席で右前打を放ってつなぐと、5回、6回には適時打を放った。通算2000安打まで24安打で迎えた試合で今季初の3安打猛打賞。一気にカウントダウンは残り21本まで減った。「新人だし、早い回に援護したかった。ボールがしっかり見えていた。でもまた明日。2000安打? それは気にしていないよ」。こちらも笑顔だった。

 今日31日には中5日で開幕投手のジョンソンが投げる。今度は中日がルーキーの福だ。「ジョンソンだし、また早い回に援護したいね」とは新井。今季は鬼門ではない。連勝でそれを証明する。いや、むしろ幸運の地にするつもりだ。【池本泰尚】