<DeNA3-8阪神>◇3日◇横浜
メジャー帰りの先輩として、阪神福留が藤川を強烈にアシストした。2安打で今季最多の3打点。まずは1打席目。1回1死一、三塁でフルカウントから3球連続ファウルで粘り、9球目を捉えた。センターへ飛距離十分な先制犠飛。藤川がマウンドに上がる前に、1点目をプレゼントした。
「先制のチャンスだったし、まずは球児に1点をという気持ちだった。最低限の仕事だったけど、ランナーをかえせて良かった」
球児のために-。6回の中押し打も福留のバットだった。1死二塁から、痛烈な打球をレフト方向に押し込み、左翼筒香のグラブをはじく。効果的な適時二塁打に「球児が一生懸命、投げてくれていたので」とまた名前を出した。8回にも試合を決める右前適時打を放った。
ちょうど1週間前の3月27日中日戦。藤川の復帰戦となった京セラドーム大阪も、同じ光景だった。初回に先制の中前適時打を放ち、3回には今季1号を右翼席に運んだ。投手と野手の違いはあるが、福留も太平洋を渡って日本球界に復帰。同じ道を歩んできたからこそ、苦労を理解できた。
8回の守備からベンチに退いた福留は、藤川の隣に座った。試合終了の瞬間は誰よりも先に握手を求め、勝利をたたえた。「球児が勝つということはチームにとっても大きい」。試合後の福留は、そう言って自分のことのように喜んだ。【桝井聡】
▼阪神は今季デーゲームで4戦全勝。12球団で唯一、全勝している。ナイター(1勝3敗1分け)でのチーム打率1割8分7厘に比べ、デーゲームは3割9厘。夜のチーム防御率4・11に対し昼は2・25と投打がかみ合う。昨季のデーゲームは19勝25敗1分け。