<阪神2-6広島>◇9日◇甲子園
阪神金本知憲監督(48)は怒り心頭だった。前日サヨナラ勝ちの勢いを生かせず広島との競り合いは、延長10回逆転負け。開幕14試合目で一番のおかんむりだ。
◆2安打の攻撃陣に 「打たなさ過ぎ。工夫がなさ過ぎる」。4回に高山のヒットと江越の2ランで先制したが、前後は8回に鳥谷の四球が1つあるだけで、9イニング無安打無得点の残塁0。超満員の甲子園で、黒田らに淡々と凡打を重ねた姿がもどかしかった。
「打たれて負けるとか、工夫して集中して執念見せて打てないなら仕方がない。それは力がない、勝負に負けたということだから。そういうものは伝わってくる。伝わるものがないし、僕には伝わってきてない」
狙い球は? 打席で準備は? 短く持ったりセーフティーで揺さぶりは? 意図なき攻撃を残念がった。
◆3四球の金田に 「どういう気持ちで何を考えて投げているのか、僕にはさっぱり分からない」。榎田が2点を勝ち越された10回。救援した金田が押し出しを含む3連続四球。覇気の感じられない投球で敗戦が決定的になった。「淡々と投げて淡々とストライクが入らない。ベンチでも淡々と座っている」。降板後の姿勢も問題視。2軍落ちかと問われ「そうなるんじゃない。何も伝わってくるものがない」と即答した。
9回には判定に猛抗議するなど自ら戦う姿勢を見せたが、兵は踊らず。3連勝も消え1日で巨人に首位で並ばれた。今日10日は勝ち越しがかかる3戦目。相手は福井だ。「明日もいい投手が来るんだからね、球の速い。さあどうするのかね。打席に立つのは選手。選手がそういう意識や気持ちを持たない限りは、同じことになるでしょう」。強烈なハッパでナインの奮起を促した。【松井清員】