楽天釜田7回0封、大谷に投げ勝った1勝

楽天対日本ハム 球団通算700勝の電光掲示板を背にポーズを決める釜田(左)と茂木

<楽天1-0日本ハム>◇10日◇コボスタ宮城

 楽天は先発した釜田佳直投手(22)が、7回を4安打、無失点で日本ハム大谷投手に投げ勝ち、今季初勝利を挙げた。開幕から2試合は好投も勝ち星に恵まれなかったが、梨田昌孝監督(62)は、「相手エースと対戦して0点に抑える最高の勝ち方」と、力投した右腕をたたえた。試合は、ドラフト3位ルーキー茂木栄五郎遊撃手(22)の決勝適時打で1-0の勝利。球団通算700勝目で、再び単独首位に立った。

 釜田の力投がようやく報われた。1-0の7回、先頭の田中賢に四球、4番中田に左前打され、無死一、二塁のピンチを招いた。同点どころか長打が出れば逆転される場面でも、釜田は落ち着いていた。「(マウンドで)今江さんたちが『ガンバレ』と言ってくれましたし、この回を乗り切れば勝てると思った」。5番近藤を速球で三振、続くレアードもカットボールで連続三振。「最後は気持ちでいけた」と大嶋はシュートで二ゴロに抑え、ピンチを脱した。

 投げ合う相手が球界を代表する右腕大谷だったことで、「勝つとしたら、1-0になるだろうな」と投手戦を想定。先に失点しないことを意識して投げた。立ち上がりの2回には1死三塁のピンチもあったが、レアードを遊直、大嶋を三飛。先制点を奪われる場面もしのぎ、相手に主導権を渡さなかった。7回を4安打無失点の好投に、梨田監督は「なんてったって大谷に勝ったんだから。大谷より打たれた安打は少ないし、自信になったはず」と目を細めた。

 今季初登板となった3月27日のソフトバンク戦では8回を無失点。3日の西武戦では6回2失点と、2試合で好投しながらも白星には届かなかったが、「球速が出なくても速く感じさせられる」と与田投手コーチの助言で、クイックを早くするなどフォームを再チェック。好調をキープし結果につなげた。

 開幕から3試合で防御率0・86。釜田は「ひとつ勝つと気分がいいです」と手応えをつかんだ。8回には中継ぎの福山が1イニングを3人で抑え、最後は守護神・松井裕が無失点で今季4セーブ目を挙げ、万全な無失点リレー。いよいよ梨田楽天が上昇気流に乗ってきた。【田口元義】