オリックス13戦本塁打ゼロ 2リーグ制後ワースト

8回裏オリックスの攻撃を終え選手交代を告げる福良監督。左は糸井(撮影・渦原淳)

<オリックス0-4日本ハム>◇12日◇京セラドーム大阪

 オリックスが5連敗でリーグ最速の10敗目を喫した。難病の潰瘍性大腸炎から復帰した安達了一内野手(28)が1軍合流即スタメンで2安打を放ったが、チームはわずか3安打で2試合連続完封負け。2リーグ制後(50年以降)ワースト記録となる開幕から13試合連続本塁打ゼロで、借金は7にふくらんだ。

 不名誉なワースト記録を、もはや苦笑いでは語れない。開幕から13試合を経ても、アーチが出ない。アーチが出なくても勝てばいいが、3日ロッテ戦の白星を最後にずるずると5連敗。「打線については、考えます」。福良監督は、懸命に打開策を見いだそうとした。

 「もっとマジメにやれ!!」とスタンドからいらだちの怒声も飛んだ今季最少3安打の完封負けでも、大きく沸いた場面があった。3回、今季初めて安達の名前がコールされた瞬間だ。難病の「潰瘍性大腸炎」を乗り越え、1軍の戦列に戻ってきた不動の遊撃手を、本拠地のファンは温かな拍手で迎えた。

 「(拍手は)力になりました。泣きそうになりました」と安達は、初打席でファンの声援に応えた。日本ハム先発・吉川の142キロ直球をとらえ、左前にチーム初安打。西野が送ったあとに山崎勝も安打で続き、1死一、三塁の絶好機ができあがった。だが吉田正が二塁ゴロ併殺に倒れ、序盤の反撃機はしぼんだ。

 開幕から全13試合で1番を打つドラフト1位も、3試合目の無安打で打率2割2分6厘に落ち込んだ。マルチ安打の安達を新1番候補に打順を組み替えることに、福良監督は言及。だが走者を返してほしい中軸は「代えるといっても代わりがいない」(福良監督)寂しい状況だ。

 「13試合ノーアーチ…。待つしかないなあ」と天を仰いだ指揮官。すべての暗雲を吹き飛ばす、豪快な今季1号が待ち遠しい。【堀まどか】

 ◆オリックスは開幕戦から13試合連続で本塁打0となり、53年大映を超えて2リーグ制分立後(50年以降)のワースト記録を63年ぶりに更新した。1リーグ時代の最長は、36年秋の大東京の28試合連続。オリックスも、前身の阪急時代46年に21試合連続ノーアーチを記録している。