広島の「ミスター」新井、今季初4番で延長V打

右前2点適時打を放った新井(中央)はベンチに向かってガッツポーズ(撮影・松本俊)

<DeNA4-6広島>◇19日◇横浜

 広島新井貴浩内野手(39)が決勝2点適時打を放った。延長12回1死満塁で右前へ運んだ。1番田中からの鮮やかな4連打でDeNAをねじ伏せた。今季初の4番起用に最高の場面で応えた。この一打で通算2000安打まで残り7本。チームも連敗を止め、単独2位。4時間37分のロングゲームの疲れも、吹っ飛んだ。

 バットを放り投げ、新井は右手を突き上げた。菊池の生還を見届けると、今度は両手を突き上げた。39歳が夢中で喜びを表現する。フットガードを外すことさえも忘れていた。同点の延長12回1死満塁。カウント2-2からの5球目だった。しぶとく、しぶとく右前に運んだ。一、二塁間を破る決勝2点適時打だった。

 「追い込まれていたし、食らいついていった。絶対打つという気合で。打順は関係ない。みんながつないでくれたからね」

 今季初、昨季の8月27日の阪神戦(マツダスタジアム)以来の4番だった。「ヘイミスター。おさまるところにおさまったね!」。緒方監督からはそう声を掛けられていた。一生懸命なプレーに昨季からつけられたあだ名だ。「今日は新井さん。4番が決めてくれた。みんなつないでくれたけど、新井が一番すごい」。起用に応えたミスターに指揮官も目を細めた。

 「見るのが怖かった。頼むから折れてないでくれって。プリって膨らんでいたらアウトじゃけえね。3、4カ月はかかるわって思って」。17日の巨人戦(東京ドーム)でマシソンの直球を右手首に受けた。顔をしかめて左手で固く右手首を握りしめていた。今も大きなアザが残るが「ほんまにホッとした」。周囲を安心させ無事に4番に座って通算2000安打のカウントダウンも再開。この決勝打で残り7安打とした。チームも連敗を止め、貯金は再び3。単独2位となった。4番新井。何よりその響きがしっくりくる。【池本泰尚】

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