<広島2-6阪神>◇24日◇マツダスタジアム
阪神のドラフト1位高山俊外野手(23)に力強さが戻ってきた。高々と放物線を描くと、広島の右翼鈴木は追うのをやめた。1点リードの5回無死一塁。初球の甘いカットボールを完璧に仕留めた。「完璧でしたね」と胸を張る2号2ラン。3月31日ヤクルト戦(神宮)以来、18試合ぶりのアーチは「ただの本塁打」ではない。高山も納得顔だ。
「あのホームランは監督のおかげです。監督の一言で打ったホームラン。その一言に尽きます」
長距離打者を目指す高山にとって「鬼に金棒」になるかもしれない。試合前の打撃練習で金本監督から助言された。「遠心力だけじゃなく、バットを出す作業を入れたら、もう少し強く打てるよ。意識したらいい」。通算476本塁打の指揮官から授かった「本塁打打法」だ。高山も「ただ回って、体の中で打っているだけだとバットを折られてうまくさばけない。体の中で回って打つより、グリップを前に出して体の前で打つというか」と説明する。
アドバイス直後、すぐに結果を出せる適応力も驚きだ。それでも高山は言う。「今日出たからといって完璧じゃない。まだ1試合。自分のモノにしたい」。2回の第2打席には左前適時打を放っていた。西岡が負傷離脱し、敗れれば勝率5割に戻る試合で、プロ最多3打点。チームのピンチを救った。【酒井俊作】