巨人、ロッテでプレーし、ロッテで監督を務めた山本功児氏(享年64)の通夜が25日、横浜市青葉区のシティホール江田で営まれた。23日に肝臓がんのため、福岡県北九州市内の自宅で死去した同氏を悼み、巨人長嶋茂雄終身名誉監督ら、約400人の弔問客が参列。今年、育成枠でDeNAに入団した長男の山本武白志(むさし)内野手(18)が、気丈に父を語った。
祭壇の遺影で、山本功児氏は巨人のユニホーム姿で笑っていた。守備の名手だった証しのファーストミットのゴールデングラブとともに並べられたのは、長男武白志内野手とのツーショット写真。戒名は「球道功志居士」。座右の銘でもあり、息子の名前でもある「志」の1文字が入った。故人が最も気に掛けていたのが、長男の行く末だった。
「お前は来るな」と武白志内野手は言われていた。2軍で奮闘中。父親の見舞いに来ている場合ではない、というのが野球人だった父の考えだった。だが、そんなこと言ってる場合ではないと、横須賀の寮にいた武白志内野手が、球団から実家に帰るように言われたのは20日のことだった。21日の昼に北九州に着いた。父の意識はもうろうとしていて、会話は出来ない状況だった。「僕が帰ってきたのは分かったと思う。とにかく手を握っていた。苦しい時も見てきた。息子が言うのもなんですが、よく耐えて頑張ったと思います」と振り返った。
昨夏の甲子園、仕事で応援に行けないと父から言われたのはうそだった。体調が悪いのを隠していた。作新学院戦に命がけで来てくれた。そんな父の前で本塁打を打てた。試合後スタンド前で整列すると目があった。「照れくさかったです。まだまだ親孝行しないとって思ってました。高校時代は少し出来た。でも、早いですよね…」。プロで、1軍で活躍する姿も見せたかった。
武白志内野手にとっての父は厳しさと優しさを併せ持つ人だった。控えめで人前に出るのを嫌った。「最期くらいは華やかにやってあげたい」と母美砂子さんと話し合った。今日26日の告別式では、親族を代表して謝辞を読む。
◆主な参列者(順不同) 巨人長嶋茂雄終身名誉監督、DeNA高田繁GM、DeNA池田純球団社長、DeNA吉田孝司スカウト部長、中畑清氏、堀内恒夫氏、篠塚和典氏、吉村禎章氏、巨人斎藤雅樹2軍監督、緒方耕一氏、新浦寿夫氏、八木沢荘六氏、山下大輔氏、角盈男氏、ロッテ山下徳人2軍監督、ロッテ小林雅英投手コーチ、小宮山悟氏、セガサミー野球部・初芝清監督、侍ジャパン鹿取義隆テクニカルディレクター、ロッテ福浦、日本ハム矢野、DeNA高城、DeNA今永