<日本ハム4-5ソフトバンク>◇3日◇札幌ドーム
ちょっとマッチコール、これはまさに、大バーンデーン返ーし! ソフトバンクが7回まで0-4の劣勢をひっくり返す逆転勝ちだ。8、9回に内川聖一外野手(34)と松田宣浩内野手(32)の3本の適時打で同点とし、延長10回に松田が決勝の4号ソロ。ワースト4失点で初黒星と思われたリック・バンデンハーク(30)は不敗を継続。マッチは4月10日以来、14試合ぶりの1発で、スランプのねるとんを脱出した。
7回まで敗戦ムードだった試合にケリをつけたのは、スランプから抜け出した松田だった。延長10回の先頭打者。日本ハム井口の内角直球を左翼席中段に運ぶ勝ち越し4号ソロ。4月10日以来の1発で、北の大地で雄たけびをあげた。
「芯に当たった。ちょっと上がり過ぎたけど、久しぶりの本塁打でものすごくうれしかった」
反撃の始まった8回には2点差に迫った後の2死一、二塁から右前適時打。ここ5試合打点がなかった松田は、打席で試行錯誤を続けていた。この日からボールをすくい上げるスイングに戻し、試合前のルーティンだったロングティー打撃の代わりに、自らボールを上げて外野フライの打球を打つ練習を取り入れた。フォーム矯正を意識付けると、4月1日以来、約1カ月ぶりの3安打猛打賞。復調のきっかけをつかんだ。
ミラクルが起こるベースはあった。昨年のデビュー以来13連勝中の先発バンデンハークが7回4失点で降板。そのまま負ければ、プロ野球新記録の目前で来日初黒星となっていた。松田は「ベンチでバンディ(バンデンハーク)の負けを消そうという声が出て、チームが1つになった」。これまで何度も快投に救われた恩を、打者の誰もが忘れてはいなかった。
まず内川が、反撃ののろしをあげた。8回に1死満塁と日本ハム有原をようやく追い詰め、中前に2点適時打。1点差となった9回には2死一、三塁から右前適時打で同点とし、バンデンハークの負けを消した。瞬間、ベンチのバンデンハークも思わずガッツポーズした。
内川は「チームも負けられなかったし、結果、勝ったのは大きい。今回みたいに、ここで打ちたいという場面で打っていきたい」と勝利に結びつく殊勲打をかみしめた。これで今季最多の貯金8。バンデンハークに限らず、先発が打たれても簡単に試合を終わらせない強さで、2位以下を引き離しにかかる。【福岡吉央】