<日本ハム1-2ソフトバンク>◇5日◇札幌ドーム
日本ハムが、またしても1点に泣いた。ソフトバンク8回戦(札幌ドーム)は、大谷翔平投手(21)が2戦連発となる5号ソロなど2安打と活躍したが、チーム全体でわずか3安打と孤軍奮闘状態。今季のソフトバンク戦で喫した4敗はすべて1点差、全カードに広げても、17敗のうち10敗が1点差負けと接戦を落としている。限定ユニホームを着て戦う「WE LOVE HOKKAIDO」シリーズも2敗1分けと白星がなく、借金3となった。
4番から始まった最後の攻撃も、相手守護神の前に3人で終わった。わずか1点が、重くのしかかった。日本ハム栗山監督は「後ろのしっかりしている投手を打てないのは前提。先に点を取らなきゃいけない」。序盤から沈黙した打線に敗因を求めた。新人・加藤の好投も、報われなかった。
攻撃では大谷の孤軍奮闘だけが際立った。2回にチーム初安打となる左前打を放つと、7回には完封ペースのソフトバンク東浜の初球、111キロカーブを、体の軸がぶれることなく強振。もはや“翔平エリア”となっている左中間スタンドへ、2試合連発となる5号アーチを架けた。「変化球待ちに成功しました。100%自信がないと、普段はああいう待ち方はしない。今日は特殊でしたけど、たまたま甘かったので」。データ、前の打席の配球、捕手の傾向などを読み、球種を絞って振り抜いた。一塁をまわると、珍しく右手を上げて喜びを表した。
1日のロッテ戦で138球完投勝利を挙げ、中1日で迎えた今カードはすべて「5番DH」で出場。12打数4安打2本塁打と打線を引っ張った。早くも昨年に並ぶ5本塁打。野手出場15試合で5アーチは、12球団トップの西武メヒア(32試合で13本)と遜色ないハイペースだ。
チームは、今季のソフトバンク戦は3勝4敗1分けで、敗戦はすべて1点差負け。全カードに広げても、17敗のうち10敗が1点差負けと、接戦に持ち込みながら、勝利につなげることができていない。
試合前には北海道出身のロックバンド「GLAY」がヒット曲で盛り上げ、北海道新幹線カラーの限定ユニホームで戦った「WE LOVE HOKKAIDO」シリーズ。勝ち星がないまま最初のカードは2敗1分けで終えた。栗山監督は「北海道出身の人が頑張っている中で、我々も勝ちきれるように、しっかりやっていきます」。悔しさを胸に、試合後、北の大地を離れ遠征に向かった。【本間翼】