<中日0-1阪神>◇5日◇ナゴヤドーム
今こそ踏ん張りどころだ。中日は打線が沈黙し、2試合連続の完封負け。勝率が5割に戻り、4位に転落した。ナゴヤドームでは6カード目で初の負け越しになった。先発小熊の負傷降板後、緊急リリーフの山井が力投したが、7回にまさかの一打で決着した。
山井は悔しそうに話した。「緊急登板と言っても、仕事なので難しくはない。抑えて帰ってくるのが仕事なのに、できなかった。失投です。申し訳ない」。4回2死で小熊が原口のライナーを右手首に受けた。試合はベテラン右腕に託された。突然回ってきた出番も冷静に対処した。次第に調子を上げ、4イニング目の7回も2死まで奪ったが、大和へのスライダーが甘く入った。伏兵に浴びた1発が致命傷になった。
総力戦の様相を呈してきた。開幕投手の大野が左肘痛、高橋が右手有鉤(ゆうこう)骨骨折。そこに、チーム最多3勝を挙げる小熊…。打撲と診断され、骨に異常がなかったのは幸いだが、数週間単位での離脱が決まった。谷繁監督は「前から言っているけど、ここはみんなでやっていくしかない」と強調した。
8回。四球で出た先頭大島が果敢に二盗を試みた。制球を乱すドリスに対し、四球を狙う作戦も考えられたが無死から走った。原口の完璧な送球により、微妙なタイミングでアウト。勝負の風は紙一重で敵に吹いた。大島は「完全にセーフにならないといけない」と唇をかんだが、監督は「攻めた結果」と引きずらなかった。攻める姿勢と勇気。再生への糸口は間違いなく自軍にある。【柏原誠】