阪神マテオ複雑 9回同点被弾もサヨナラ勝ちで初星

9回表広島無死一塁、マテオは代打安部に右越え同点2点本塁打を浴びる(撮影・宮崎幸一)

<阪神4-3広島>◇21日◇甲子園

 救われた~。阪神の守護神マルコス・マテオ投手(32)にまさかの? 来日初勝利がついた。救援失敗から一夜明け、この日はいつもより早い8回にコールされたところから劇場が幕を開けた。3番丸から新井、エルドレッドを9球で3者凡退に斬った。その裏、2死一、二塁で打席が回ってくると、四球を選んで出塁。チェンジになると、涼しい顔で9回のマウンドに上がった。

 「(2イニング)あるよと言われていた」

 ところが上空を舞う風がさらなる物語を作り出す。2点リードの9回、先頭鈴木にスライダーを打ち上げられ、鳥谷が捕球できずに左翼前にポトリ。二塁打になった。続く安部には右翼席ギリギリに2ランを許した。右翼から左翼へ吹く、いつもの浜風とは違い、右翼方向に吹く風だった。その影響を受けて2点を失い、同点とされた。

 高山のサヨナラ打で白星が転がり込んだが、さすがに表情は複雑だった。「感じとしては悪くなかった。昨日と比べてもね。結果的にこうなったけど、コンディションは悪くない」。それだけに、もどかしい。

 下半身の違和感を訴えて17日からの中日3連戦を休養。4試合ぶりに復帰した前日20日から2試合連続失点と精彩を欠く。金本監督は藤川とのダブルストッパーについて問われ「調子を見ながら、何連投とか、登板間隔とか。それによって変わってくるんじゃないですか」と状況に応じた起用をする考えを示した。勝敗に直結するポジション。守護神の出来が今後もポイントになる。【桝井聡】