<日本生命セパ交流戦:阪神2-3西武>◇5日◇甲子園
「何もないです…」。いつも温厚な38歳安藤が顔を真っ赤にして絞り出す言葉が苦しい展開を示す。先発要員の藤浪、青柳を除くベンチ入り8投手全員が登板した接戦を落としてしまった。
象徴的だったのは延長11回裏、1死一塁だ。その表に6番手で登板し、無失点に抑えていた安藤が打席に入った。バットを持って投手に向かうのは12年8月4日広島戦(マツダスタジアム)の3回に三振して以来1401日ぶり。カウント1-1からバスターを狙って空振りし、最後はスリーバント失敗。甲子園はため息に包まれた。
そしてイニングまたぎの12回、先頭の代打上本に右前打され、1死二塁となって降板。結局、この走者に試合を決めるホームを踏まれ、今季初黒星がついた。
金本監督 (安藤の打席は)そこにかけるしかなかったからね。守屋とか島本は経験がないわけだから。右も左も分からない状況でそういう判断になった。
香田投手コーチ 安ちゃん(安藤)に頑張ってもらおうと。残っている投手は1人1殺のつもりで、負担を軽くさせたかったから。
抑え候補だったマテオ、ベテラン福原が戦線離脱して苦しい救援陣。ほとんどのチームも抱える悩みだが上位進出、貯金生活へ向け体制を整えるしかない。【編集委員・高原寿夫】