<日本生命セパ交流戦:ロッテ8-3阪神>◇8日◇QVCマリン
阪神が今季ワーストタイの3連敗、借金が初めて2となった。「日本生命セパ交流戦」ロッテ戦。4番ゴメスはこの2試合で6三振。高山も序盤の好機で凡打を繰り返し、チームは7安打8四死球も13残塁の拙攻に泣いた。金本知憲監督(48)は「これが実力」と自嘲気味。ロッテの挑発ポスター「本当に強いの? ハンシン半疑」を笑い飛ばす白星がほしい。
梅雨入りと同時にバットもムードも湿ったままだ。7安打&8四死球。7、8回以外は毎回走者を出し、何度もチャンスを作った。でもそこからあと1本が出ない。得点は3点だけ。好機を生かしたロッテとは、あまりにも対照的な13残塁の拙攻だ。金本監督は「チャンスに弱いということ。力がない」と厳しい表情で言った。
4番ゴメスが勝負弱い打線の象徴になった。9回無死満塁など、走者を置いて2夜連続の3三振。金本監督は「ブレーキやからね。相変わらずボール球を振って調子が悪い。どん底じゃないかな」ともどかしげだ。この日は疲労を考慮して今季初のDHで起用。だが状態が上向くことはなかった。今後も我慢の起用が続くかについて「そうなるでしょう」と、4番降格も検討しながら復調を願うしかなかった。
6番高山でも打線が途切れた。金本監督似で売り出すロッテ新人関谷の前に、3回2死満塁の見逃し三振など、3度の得点圏は全部凡退。地元千葉での前日初戦は2安打したが、自分の打撃をさせてもらえなかった。2学年上の関谷は日大三、明大の直系の先輩。「いい投手で、分からないことを聞いたら答えてくれる」先輩だったが、敵になれば厳しかった。
前日はバント失敗が響いて惜敗。この日はあと1本が出ず完敗。金本監督はチグハグな打線全体について奮起を促すように言った。
「ヒットはぼちぼち出ている。でもランナーがたまってからが勝負どころ。ずっとじゃない? 勝負どころでの勝負根性と言うかね…。力みがあるなら抜く努力を、集中力が足りないならつける努力をしないと。何でチャンスで打てないのか、自分で原因を考えないと。相手が良かった。ハイそうです、じゃなしにね」
皮肉にも、坂井オーナーが08年の就任後、千葉で初観戦した御前試合で、今季ワーストタイの3連敗。借金も金本阪神で初めて2に増えた。「あんまり関係ないけどね。これが実力だから」。監督は務めて平静に言った。ロッテ恒例の交流戦挑発ポスターでは、実力は「ハンシン半疑」とえぐられた。借金1で迎えた試合は4度踏ん張ってきた中で、1つ壁を越えてしまったのも現実だ。今日9日はエース藤浪が先発。踏ん張りどころでチームの真価が問われる。突破口は自分たちの力で切り開くしかない。【松井清員】
▼阪神が今季3度目の3連敗で、借金を今季最多の2とした。阪神はこれまで借金1で迎えた4試合で全勝し、すぐに勝率5割に戻していた。阪神の借金2は、15年7月20日の41勝43敗1分け以来。