<日本生命セパ交流戦:ロッテ8-3阪神>◇8日◇QVCマリン
ガムシャラに、ひたむきに-。阪神横田慎太郎外野手が、4月14日以来の打点を挙げた。2回、ロッテに先制された直後に、しぶとく一、二塁間を破った。開幕スタメンの絶頂から不振→2軍降格を経験。もがき苦しむ中、強く振るという原点に立ち返って復活の糸口をつかんだ。今日9日は21歳の誕生日。勝利を呼ぶ安打で笑いたい。
挫折を乗り越え、横田が成長の跡を見せた。先制点を奪われた直後の2回、ロッテ先発関谷の緩いカーブをフルスイングした。力強い打球が一、二塁間を抜けた。
「チャンスだったので、ストライクにきたら打ちにいこう、高めにいった球を振っていこうと思っていました」
一時同点に追いつく適時打。4月14日DeNA戦(甲子園)以来、約2カ月ぶりの打点に一塁上で笑みがはじける。前日7日同戦でも安打を放っており、悔しさを払拭(ふっしょく)する2戦連続安打で首脳陣に猛アピールだ。
「本当に悔しいです。人生で一番悔しい? そうかもしれないです」
今季は開幕スタメンをつかみ幸先の良いスタートを切ったが、以降は打撃の調子が上がらず。打率は2割前半を推移し、5月6日に出場選手登録を抹消された。鳴尾浜に合流すると「当てるだけになっていた」というスイングを、掛布2軍監督と見つめなおした。もう1度原点に戻り、強く振ることを意識して練習に取り組んだ。「打てなくて(2軍に)落ちたんで。バットを振るしかないです」。休日でも室内練習場に出向いてマシン打撃。今まで30分ほどだったが、倍の時間を打ち込んだ。
ファームで結果を残して今月3日に再昇格を果たすと、当日、甲子園での試合前フリー打撃で柵越えを連発。ケージ裏で見届けた片岡打撃コーチも「落ちた時と全然変わってる。スイングに勢いが戻っているね」と降格前との変貌ぶりに驚いた。努力を重ね、かつての横田として1軍の舞台に帰ってきた。
「結果を出したいという気持ちだけです。次も打てるように頑張ります」
今日9日に21歳の誕生日を迎えた背番号24。一足早く自らのバースデーを祝うとともに、しっかりと成長した姿をみせつけた。【梶本長之】