広島大瀬良、2軍戦で3回3失点「話にならない」

ウエスタン・リーグ阪神15回戦に先発した広島大瀬良大地投手(撮影・前原淳)

<ウエスタン・リーグ:広島-阪神>◇15日◇由宇

 広島大瀬良大地投手(24)が、ウエスタン・リーグ阪神戦に先発した。紅白戦を含め3度目の実戦登板は、3回76球を投げ、毎回安打の4安打3失点(自責1)の結果に終わった。

 降板後、大瀬良が開口一番「投球内容は話にならない」と振り返ったように立ち上がりから球が走らず、制球もまとまらなかった。だが、ピンチを招いた場面では投手の本能から球速が上がった。いきなり2失点した1回。なおも2死二、三塁で陽川を迎え、ギアが上がった。それまで130キロ台だった直球は初球144キロを計測。2球目はこの日最速となる145キロをマークした。追い込んでから最後はスライダーで空振り三振に奪った。3回まで予定の60球を超える76球を投げた。

 前回8日の紅白戦登板から1週間、投げ込みと走り込みの量を増やしてきた。「真っすぐのスピードが少しずつ上がってきた。だけど急にスピードが戻るわけではないので、1日1日コツコツとやっていきたい」。完全復活はまだ遠い。それでも大瀬良は、着実に復帰へ向けた歩みを進めている。