<日本生命セパ交流戦:中日2-6ロッテ>◇15日◇ナゴヤドーム
細谷圭、オンステージ! ロッテ細谷圭内野手(28)が3安打4打点と打ちまくった。プロ11年目で初となる先頭打者本塁打を皮切りに、適時打2本を続けた。ナゴヤドームは、愛してやまない氷室京介が4月に4大ドームツアー「LAST GIGS」を行った舞台。この日は細谷がスターとなり、チームに4連勝と今季最多の貯金10をもたらした。
細谷は、敵地で「1番打者」を担う意味を考えていた。「よーいドンでいく。どういう形でも塁に出たい」。その上で、中日若松の攻略法を導き出した。「自分の中でラインを引く。それより上のチェンジアップをたたく」。相手右腕の決め球を打つ術を定めた。
初回。まだ球場全体がフワッとした空気の中、3球で追い込まれた。4球目。狙ったチェンジアップが初めて来た。低い。バットは動かない。カウント2-2。5球目、続けてチェンジアップ。高い。振った。右中間最前列へ刺した。初の先頭打者アーチに酔いしれた。「浮いたチェンジアップは打てるというのを、みんなに見せられた」と使命を果たし、胸を張った。
勢いは止まらない。2回、適時二塁打。5回には2点適時中前打。3安打4打点。あと三塁打でサイクルも「意識しないですよ。勝ちが一番」と満足そうに笑った。伊東監督は「交流戦は手探りでスタートする。初回に点を取り合うことが多い。細谷がいい仕事をしてくれた」と目を細めた。
ナゴヤドームでは今年4月、氷室京介が4大ドームツアー「LAST GIGS」を行った。ライブ活動休止を表明した群馬の大先輩を敬愛している。試合前の練習を終えると「これから公演ですね」とつぶやいた。ファンの奏でる「Dreamin’」の調べに乗った。今日は俺が公演だ-。ヒムロックにささげる“細谷圭、オンステージ”。明日17日からの巨人戦はツアー最後の舞台、東京ドームが待っている。【古川真弥】