ソフトバンク交流戦VへM3 内川は打点単独トップ

5回表1死満塁、左前に2点適時打を放つ内川(撮影・下田雄一)

<日本生命セパ交流戦:ヤクルト4-6ソフトバンク>◇15日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンクが交流戦最高勝率マジックを3とした。「日本生命セ・パ交流戦」のヤクルト戦(神宮)。打ち合いとなった一戦で、4番内川聖一外野手(33)が存在感を示した。5回に貴重な2点打を放ち、交流戦17打点で同部門の単独トップに躍り出た。両軍27安打の乱打戦を制したチームは、いよいよ2年連続の交流戦頂点へカウントダウンだ。

 満員の神宮でチームを交流戦10勝目へと導いたのは、頼れる主将だった。2-0で迎えた5回だ。先頭和田が四球で出塁し、今宮が左越え二塁打。さらに城所が倒れた後、柳田がフルカウントから四球を選び、1死満塁で迎えたチャンスで左前2点適時打。欲しかった追加点を奪い、勝利への流れを引き寄せた。

 「チャンスをなかなかものにできてなくて、嫌な流れが来る前に追加点が取れて良かった。また、明日勝てるように頑張ります」

 3回に2死から城所、柳田の連打で2点目を奪ったが、内川は続けず右飛に倒れた。この適時打を含む2安打で柳田はついに打率3割に到達。「それは関係ない。適時打が出てよかった。交流戦はいつも球場が違うし楽しい」と声を弾ませた。一方、内川も「1打席1打席で考えている」と引きずらず、次の打席で4番の役割を果たした。

 内川はこれで交流戦17打点。試合前時点で15打点で並んでいたヤクルト山田、西武メヒアをリードし、単独トップに躍り出た。打率も50打数18安打、打率3割6分で4本塁打。打率3割2分6厘、4本塁打、20打点だった11年以来、5年ぶり2度目の交流戦MVPに1歩前進した。

 熱い男だ。東京入りした13日には、選手会長の長谷川に依頼され、東京都内で行われた日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝に出席。WBCのある来年の開幕を3月31日から4月7日に遅らせるよう要望した。「控えの野手は試合勘のないまま開幕を迎えることになる。どうにもならないかもしれないけど、言わないことには始まらないから」。長谷川から「WBCに2度出ているウチさんが言ったら説得力がある」と口説かれ、迷わず休日を返上した。

 そんなおとこ気あふれる内川の活躍で、交流戦最高勝率マジックは3に減った。2年連続6度目の頂点もいよいよ目の前。連勝を止められても、すぐに走りだす力が今のホークスにはある。【福岡吉央】