広島5連勝 鈴木2戦連続弾に緒方監督「神ってる」

広島対オリックス サヨナラ3ランを放った鈴木(中央)は新井の祝福を受ける

<日本生命セパ交流戦:広島4-3オリックス>◇18日◇マツダスタジアム

 神懸かり劇勝だ! 広島が「日本生命セ・パ交流戦」オリックス戦で逆転サヨナラ勝ち。鈴木誠也外野手(21)の2戦連続サヨナラアーチに、緒方孝市監督(47)も「神ってる」と両手を上げた。先発の岡田が頑張り、野手が最後に助ける。今季最長の5連勝で貯金も10。91年から遠ざかる歓喜へ、突っ走れ!

 あの興奮から1日もたっていない。17時間51分後に、同じ光景が繰り広げられた。本塁でナインは輪を作り、ヒーロー鈴木が飛び込むようにサヨナラのホームを踏んだ。緒方監督も同じように鈴木をたたいて喜び、選手を出迎えた。違っていたのは夜が昼になり、9回で決め、笑顔が映えたことくらい。それでも倍以上の興奮で、指揮官はヒーローをたてた。

 緒方監督 今どきの言葉で言うなら、神ってる。もちろん期待はあったよ。でも、まさか。本当にすごい。こんな試合、年間に何試合もない。負けたときのコメントを考えていたんだから(笑い)。

 結末も、ヒーローもぶっ飛んでいる。だが“奇跡”ではない流れも作っていた。先発岡田はテンポよく、プロ最長の8回を投げて6安打2失点。フォークではなくチェンジアップを多く使い、スライダーでカウントをとった。コーナーをつく制球力も身につけた。「文句のつけようがない。柱として成長してほしい」と指揮官。岡田自身もうなずいた。そしてその瞬間の話になると笑みがこぼれた。

 岡田 トレーナー室でアイシングをしていた。まさか2試合連続で入らんやろと。そろそろベンチ行かな、と思ったら、試合が終わっていました。

 9回は菊池、丸が連打を放ってチャンスメーク。ルナは遊撃のゴロに全力疾走して併殺をまぬがれた。流れは少しずつ傾いた。そして、その歓喜の再現。三塁コーチで迎えた河田外野守備走塁コーチは「倒れそうになった。こわいぜ、あいつ」。ネクストバッターズサークルで見た新井は声を出して笑い、田中は「すげー」を連発した。全員の力だった。

 これで今季最長の5連勝。貯金はついに10となり、2位中日とは6ゲーム差とした。2試合連続サヨナラ弾は、リーグ優勝した84年長嶋以来。これも偶然ではないだろう。【池本泰尚】