阪神藤川誤算 新井に痛恨決勝打、直後降雨コールド

8回裏広島2死一、二塁、代打新井に右中間に勝ち越し三塁打を許す藤川

<広島4-2阪神>◇24日◇マツダスタジアム

 こんなリーグ、離脱じゃ~なんてむちゃを言ってはいけません。必勝を期したリーグ戦再開、首位広島との対戦。雨中の8回、2番手の藤川球児(35)が代打新井貴浩(39)に痛恨の2点決勝三塁打を浴びた。直後の9回表攻撃中に降雨コールドの宣告。4年ぶりのコールド負けを喫し、ワーストタイの借金5で5位後退。広島とは今季最大の8・5ゲーム差と離された。

 ベンチで腕を組む金本監督が思わず天を仰いだ。バケツをひっくり返したような雨に反撃を断たれた。直前に勝ち越された2点を追う9回だ。先頭中谷が広島中崎から遊撃を強襲する内野安打で出塁し、無死一塁。打席には代打高山が立った。1球目は鋭いスイングの空振り。その直後だった。広島ベンチから飛び出した緒方監督が猛アピールし、試合は中断。グラウンドにはシートが掛けられた。数分後。降雨コールドが宣告された。

 金本監督 しょうがない天候やね…。

 指揮官はそう言ったが、雨空だけを恨めない。誤算は8回。同点のマウンドに上がった2番手藤川だった。ファウルで粘られ、先頭ルナに中前に落とされる。3試合連続決勝アーチの「神ってる」鈴木は直球で左飛に仕留めるなど、2死一、二塁までこぎ着けたまではよかった。ところが、だ。ちょうど雨が強まったところで、元同僚新井が代打で登場し、事態が暗転する。1ボール2ストライクと追い込んで迎えた4球目。力を込めた高め145キロをフルスイングされ、前進守備の右中間を抜かれた。

 金本監督 最後は勝負にいってね。球児が一番いい高めのところを打たれたわけやから。

 藤川 高めに投げにいったんでね。また明日から頑張ります。

 土壇場で勝ち越しの2点適時三塁打を許した。4試合無失点と復調気配を漂わせ、セットアッパーを任されていた右腕が5敗目。投げミスではなかっただけに余計に悔しさが募る。

 金本監督 崩すチャンスはあったけど、そんな思った通り、すんなり進めないのが現状ですけど。打破する気持ちは選手は絶対に持っておかないと。

 勝負のリーグ戦再開初戦。7・5ゲーム差もなんてことはないと、金本監督も先発藤浪も口にして乗り込んだ敵地、広島。裂帛(れっぱく)の気迫まで雨に静められたように、返り討ちにあった。借金は5に膨らみ、5位に後退。不快指数だけが上がる広島の夜だった。【桝井聡】

 ▼阪神のコールドゲームは、14年8月29日ヤクルト戦(甲子園)に9回表コールドで10-5で勝って以来。コールド負けとなると、11年10月15日広島戦(甲子園)に7回表コールドで0-2と敗れて以来、5年ぶり。