強か~、王ソフトバンク34年ぶり15連勝/復刻

2005年7月7日付日刊スポーツ紙面

<日刊スポーツ:2005年7月7日付>

 プレーバック日刊スポーツ! 過去の7月7日付紙面を振り返ります。2005年は1面(東京版)で「王ソフトバンク34年ぶり15連勝」を報じています。今季のソフトバンクとどっちが強い?

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<ソフトバンク14-3楽天>◇2005年7月6日◇福岡ヤフードーム

 強か~。王ソフトバンクがプロ野球記録へ、また1つ連勝を伸ばした。楽天に圧勝し、1971年(昭46)の阪急以来34年ぶりの15連勝を飾った。自慢の強力打線が序盤から爆発。3回までに13安打13得点であっさりと試合を決めた。中盤からは主力選手を次々にベンチに下げる余裕の戦いぶりで、貯金は34。2位ロッテとの4・5ゲーム差は変わらなかったが、勢いは増すばかり。日本記録の18連勝へ、あと3連勝バイ!。

 初体験は気持ちいいものだ。世界最多の868本塁打を積み重ね、黄金時代の巨人でも達成できなかった未体験ゾーン。試合後は65歳の王監督も恍惚(こうこつ)? の人だった。「いやあ、先はどこまで続くか、分からんからね。また、気持ちの上で再スタートということでいきたい」。

 34年ぶりとなる15連勝。過去7チームしか達成していない偉大な記録に手が届いた。15連勝はセの連勝記録でもある。過去は振り返らない。15の次に王監督が指折り数えるのは当然「16」だ。プロ野球記録の18連勝も見え始めた。「次は(9日の)西武戦? 今はチーム状態がいいから、普通にやればいいんだよ」。不可能の3文字はないと言わんばかりだった。

 それにしても強い。最下位楽天にプレーボールから強烈パンチを浴びせた。初回2死二、三塁。前日(5日)にFA権を取得した城島があっさり先制の2点適時二塁打を放つと、パナマの大砲ズレータは27号2ランをバックスクリーン左に運んだ。アッという間の4得点。2回に1点を加点。圧巻は3回だ。4者連続タイムリーなど、長短8安打、打者13人を送り込んで今季1イニング最多タイとなる8点のビッグイニング。この時点で今季の楽天戦11試合すべて2ケタ安打を記録した。「久しぶりに最初から打線が爆発したな。今日は3回で試合が決まったよ」。王監督もさすがに余裕の表情だった。

 力の差は数字が証明している。この日、豪快な1発を放ったズレータと、28本塁打の松中2人だけで楽天のチーム55本塁打と同じ。チーム打率も2割8分9厘まで上昇。楽天の勝率よりも上回った。

 左うちわの采配となった。6回の守備からバティスタ、カブレラをベンチに下げて主力を温存。城島は一塁に回し、プロ6年目の的場にマスクをかぶらせた。この日、3回に1イニング2安打を放つなど3安打3打点の活躍をみせた城島は意味深に「まあ、いろいろあるんでしょう」と話したが、勝負事は故障や思わぬ不振など、一寸先は闇の世界。ましてや今オフのFA移籍の可能性もあるだけにベンチは「有事」に備えた格好だ。「今日は若い人も使えたし、いい試合だった」。唯一ベンチに残った野手は田口だけだった。

 連勝はどこまで続くのか。このまま勝ち進めば12日の日本ハム戦(東京ドーム)で日本記録の18に届く。「明日、あさってと試合がないのでゆっくりしましょう」と王監督。貯金34。2位ロッテとの4・5差は変わらなかったが、プレーオフで1勝分のアドバンテージを得る5ゲーム差をつけるのも、もう時間の問題だ。

 

 ▼ソフトバンクが連勝を15に伸ばした。15連勝以上は71年阪急以来、34年ぶり延べ8チーム目。ソフトバンクは南海時代の54年18連勝、65年17連勝に次ぎ3度目で、15連勝以上を3度記録しているのはソフトバンクだけだ。15連勝のうち10試合で2ケタ安打を記録し、この間のチーム打率は3割3分7厘。15連勝以上のチームの中で連勝期間中の打率はソフトバンクが最も高い。また、ソフトバンクは15連勝のうち13勝が先発の白星。ほかに15連勝以上のチームで先発が13勝以上は51年巨人(先発14勝、救援1勝)だけ。強力打線に加え、先発投手がしっかり投げて連勝を続けている。

 ※記録は当時のもの