楽天ウィーラー逆転V3ラン 5・15以来4位浮上

3回裏楽天2死一、三塁、左越え本塁打を放つウィーラー(撮影・野上伸悟)

<楽天7-5西武>◇2日◇コボスタ宮城

 鮮やかな逆転劇で、楽天が7-5で西武に勝利し、4位に浮上した。3点ビハインドの3回、1点を返しなおも2死一、三塁の好機で4番ゼラス・ウィーラー内野手(29)が左越えの3ランを放ち逆転。6回にも1死一、二塁から藤田一也内野手(34)と島内宏明外野手(26)の連続適時打で3点を追加し試合を決めた。先発の美馬学投手(29)が6回3失点と粘り今季6勝目をマーク。チームの借金も1桁の9とした。

 主砲の一振りが試合の流れを大きく変えた。3回、1死一、三塁から藤田の右前適時打で1-3とし、なおも2死一、三塁の好機でウィーラーが打席に入る。「出た試合では、何かしら結果を残すことを目標としている」。西武野上の初球、チェンジアップを捉えた打球は、美しい放物線を描いて左翼スタンドに飛び込んだ。「得点圏では積極的なアプローチを心掛けている。その結果がホームランになってくれた」。大きすぎる成果を上げた主砲に梨田監督も、「あの1発は非常に大きかった。重苦しい雰囲気をがらっと変えてくれた」と、最大限の賛辞を贈った。

 楽天打線に勢いをもたらしているのは、紛れもなく主砲のウィーラーだ。交流戦が始まってから9本塁打、21打点と絶好調だ。主砲と足並みをそろえるように、チームも同時期に15勝10敗と勝ち越している。池山打撃コーチは「ウィーラーまでにチャンスを作れば得点能力が高くなる」と全幅の信頼を置く。

 流れを変えたのが主砲ならば、試合を決めたのが打線だった。6回、1死から9番オコエが四球で出塁すると、すかさず盗塁。トップの岡島も四球で歩き一、二塁とし、藤田の右翼線への適時三塁打で2点、続く島内も中前に運び7点目を挙げた。この日3打点の藤田は、「下位でチャンスを作れば得点圏打率が高い岡島がつないでくれる。だからこそ、2番の僕がカギとなってしっかり仕事をしないといけない」。効率の良い攻撃を演じる打線に池山コーチも、「よくつながった。最後まであきらめない姿勢がいい結果になっている」と手応えをつかむ。

 5月15日以来の4位と順位を上げても、梨田監督は「1試合、1試合勝って借金を返していかないと」と気を引き締める。3位日本ハムとのゲーム差は10・5。機能性を増した打線で、その差を着実に詰めていく。