大谷7連勝「1番投手」スタメン表に唯一驚かず

8回を投げ5安打無失点で8勝目を挙げた大谷(撮影・今浪浩三)

<ソフトバンク0-2日本ハム>◇3日◇ヤフオクドーム

 もちろん投げてもすごいんです! 日本ハム大谷翔平投手(21)は、自らのバットで奪った先制点を守った。強力ソフトバンク打線を8回5安打10奪三振の好投で無失点に抑え、自身7連勝となる8勝目を挙げた。チームは10連勝で2位に浮上。打って、投げて… 大谷の飛躍はとどまるところを知らない。

 先頭弾の援護を受けてマウンドに上った大谷は、最速161キロの速球とスライダーを軸に、強力ソフトバンク打線をねじ伏せた。8回5安打10奪三振で、自身7連勝となる8勝目。チームの連勝も10に伸ばし「(今カード1、2戦目の)高梨さんも有原さんもいい投球をしてくれていた。何とか続きたいと思っていました」。5度打席に立ち、120球を投げたが、疲れも見せずに振り返った。

 選手食堂に張られたスタメン表を見て、唯一驚かなかったのが大谷だ。当然だ。騒然とするチーム内の雰囲気を楽しむように、普段通りに遠投を行い、ブルペンで準備を進めた。

 「1番投手」の先人、故外山氏のことは知らない。頭を占めているのは、「どこからでも点が取れる強いチーム」という、相手打線のことだけ。1回は2死から柳田、内川に連打を浴びて一、二塁のピンチを招いた。2~4回も、立て続けに得点圏に走者を背負った。それでも「自分で打って得点していたし、最少失点でいければいいかなと思った」。要所ではギアを上げ、本塁にはふたをした。

 チームの10連勝は6月19日の中日戦(ナゴヤドーム)から始まった。この試合を8回2安打無失点で勝ち投手になったのは大谷だった。同26日のオリックス戦(京セラドーム大阪)も7回3安打無失点で勝利を収めた。何度バトンが巡ってきても、きっちり白星でチームメートに託す。個人的にも、連続イニング無失点は「30」まで伸びた。打者・大谷、そして投手・大谷がいる限り、やっぱり奇跡の逆転リーグ制覇は不可能な難題だとは思えない。【本間翼】

 ◆2度目の10勝&10号へ 大谷はあと2勝で14年(11勝、10本塁打)に次ぐ2度目の2桁勝利&2桁本塁打となる。大リーグで10勝&10号は1918年ベーブ・ルース(13勝、11本塁打)の1度しかない。

 ▼大谷の7連勝は14年5~7月、15年3~5月に次いで3度目の自身タイ。過去2度は勝敗なしの試合を挟んでおり、7戦7勝は初めて。シーズン7連勝以上を3年連続で記録したのは70~72年足立(阪急)以来8人目となり、日本ハムの投手では初めてになる。