ソフトバンク東浜6勝 快投で“青の呪縛”解いた

“チャンピオンブルー”ユニホームでの初勝利でナインを出迎える東浜、工藤監督

<ソフトバンク6-2楽天>◇9日◇ヤフオクドーム

 「青の呪縛」を解いたのはソフトバンク東浜巨投手(26)だった。楽天打線を8回5安打2失点に抑える快投。青い「チャンピオンブルー」を着用して6試合目のチームに、ようやく初白星をもたらした。東浜自身も今季6勝目で過去3年で挙げた勝利数と同数を稼いだ。先発の柱として後半戦も欠かせない存在だ。

 試合後、東浜に思わぬ「敵」が待っていた。今季初のヤフオクドームでのお立ち台。力投した右腕は、両手で大きなバツをつくりながら「本当にすいません」と締めくくった。松田や内川から、ゲストで来ていたお笑い芸人永野のネタをやるように指令を受けていたが「ネタ分からないし、今までやったことないんで。キャラじゃない。今後もやらないです」。スタンドのファンもパフォーマンスを待つ中、必死で回避した。

 一発芸のような目立ったことは苦手な東浜だが、マウンドではしっかり仕事を果たした。自身2連敗中、チームも前日8日にカード初戦を落とした中での一戦だった。「よかったところがなかった」と言うほどの不調。「振りかぶった時に見える景色が三塁側に向いていた」と気付いた。三塁方向に体がねじれていたという。「5回くらいから左打者を捕手と思って投げた」と、感覚、バランスのズレを修正。8回を101球で2失点にまとめた。工藤監督も「試合中に修正できるのは彼にとっても収穫」と成長を認めた。

 実はイベントユニホームにも強い。2勝だった14年は「カチドキレッド」の赤ユニホームと初代ダイエーの通称ガッチャマンユニホームで挙げた白星2つ。この時、チームはガッチャマンで5試合戦ったが、勝ったのは東浜ただ1人だった。5戦全敗だった「チャンピオンブルー」ユニホームの初白星も、この男ならうなずける。

 過去3年間で通算6勝だったが、今季前半戦で早くも同じ白星を稼いだ。「入団して3年間はほとんど仕事をしていないので、今年は、という思いで頑張っています」。工藤監督の指導のもとで続けている筋力トレーニングも球宴休みで1度体を休ませる。後半戦も安定感抜群の投球で、初の2桁勝利も十分狙える。【石橋隆雄】