<日本ハム2-0オリックス>◇22日◇札幌ドーム
リーグ最速の2桁勝利はゲットした。日本ハム有原航平投手(23)がオリックス戦で7回を6安打無失点にまとめ、自身初の10勝目に到達した。試合終了は午後9時ジャスト。この日、ソフトバンク和田、ロッテ石川も10勝目を挙げたが、試合終了が早かった有原が「最速」となり、勝利数、防御率2冠の座を守った。
剛腕で、流れを引き寄せた。1回。先頭に四球を出すなど持ち前の制球難を露呈した。「制球面で苦しんだ」と、普段は配球の多くを占めるカットボールの操作にも苦戦した。序盤は再三のピンチを招いたが、味方の援護を受けた直後の4回。最速151キロの直球で果敢に攻め続けた。「気持ちの面で打者に向かっていけているのが一番」。小手先の投球術に頼らず、真っ向勝負で勝った。
快進撃が続く理由がある。開幕とともにシーズンインしたのは、今年が初めて。プロ1年目の昨季は右肘の違和感で、出遅れた。初めて味わう連戦も、早大時代から愛用のアイシング機器「ゲームレディ」が支えている。かつてはレンジャーズ・ダルビッシュや、現役時代の松井氏(元ヤンキース)も活用していたアイテム。温度設定可能なハイテク機器で古傷を癒やすことを忘れず、好調維持につなげている。
栗山監督は「チームが乗れないときも、ずっと安定していたのは航平」と頼もしさを認めた。有原は「大事な戦いが続く。ここから先の試合でも、しっかり勝てるようにしたい」とたくましく、勝利への道を切り開いていく。【田中彩友美】
▼和田(ソフトバンク)有原(日本ハム)石川(ロッテ)の3人がそろって10勝に到達。同じ日に3人が10勝目を挙げるのは14年8月12日にメッセンジャー(阪神)久保(DeNA)スタンリッジ(ソフトバンク)が記録して以来だが、今回の3人はパ・リーグの10勝一番乗り。過去に2人が10勝一番乗りはセ・リーグで3度(64、92、93年)パ・リーグで4度(58、78、91、07年)あるものの、3人がリーグ10勝一番乗りは両リーグを通じて初めて。