神ってる広島鈴木弾ストップ 不敗神話崩れ初空砲

巨人対広島 7回表広島無死、鈴木はソロ本塁打を放つ(撮影・浅見桂子)

<巨人7-2広島>◇27日◇京セラドーム大阪

 不敗神話弾は18連勝でストップした。広島鈴木誠也外野手(21)が14号ソロ本塁打を放つも、2位巨人に敗れて6月12日以来の連敗。プロ入り後、1発を打てば負け知らずだった鈴木は試合後、ロッカー室へ向かう途中で、右手に持った帽子を壁にたたきつけながら悔しがった。5点ビハインドの7回、弾丸ライナーで左翼席の看板を直撃する1発。自己最多を更新し続けるシーズン14号にも、「まぐれです」とぶっきらぼうに答えた。

 点差が広がっても集中力高く打席に入った。「前の打席の入り方が良くなかった。カウントもカウントだったので、しっかり振れたのは良かった」。巨人田口の前に、最初の2打席は三ゴロ、二ゴロとタイミングが合わなかった。カウント2-1から田口の内角真っすぐに反応した。

 夏場に入り、肉体的な疲労の色は隠せない。本拠地での24日阪神戦前の早出特打には姿を見せなかった。体が思うように動かない中、連続安打を7試合に、連続打点は4試合に伸ばした。勝利への執念が、疲れた体を突き動かしてる。

 プロ1号から続いた不敗神話は止まった。だが、焦点はそこではない。「危機感を持ってやらないと追いつかれる。勝たないと差を詰められる。9差ですか? すぐに縮められる」と鈴木。緒方監督も「1戦1戦やっていくしかない」と、いつもと同じ言葉を口にした。マジックは最短で30日に「36」が点灯する。独走状態にも、相手に隙を見せない-。危機感こそ、先頭でゴールテープを切るための原動力となる。【前原淳】