巨人長野が先頭弾!天敵ジョンソンからチーム1号

1回裏巨人無死、長野は左翼に先頭打者本塁打を放つ。投手ジョンソン

<巨人7-2広島>◇27日◇京セラドーム大阪

 巨人長野久義外野手(31)の先頭弾が、セ界の流れを変えた? 1回裏、24日のDeNA戦から1番に戻った長野が、広島ジョンソンから6号ソロを放った。ジョンソンは過去1勝3敗、防御率0・23に抑えられてきた天敵で、チームとして初の本塁打でもあった。この1発が効いて快勝し、広島鈴木が本塁打を放てば18連勝という「神ってる」不敗神話もストップさせた。まだ首位とは9ゲーム差だが、猛追ムードが高まっていきそうだ。

 戦況を読む嗅覚がビビッと反応した。長野は、ジョンソンの2球目の変化球を強振した。「スライダーかカットボールだと思います。来た球を打とうと思った」と振り返ったファーストスイングで、左翼席に自身8本目の先頭打者本塁打を運んだ。チームとして、146人目で放ったジョンソンからの初アーチ。出はなをくじき、天敵攻略の突破口を開いた。

 チームに勇気を与える1発だった。1回に2点目の適時打を放った村田が、ジョンソン対策を「ストライクゾーンに来た球を打つ。追い込まれたら厳しくなるので、2ストライクまでに勝負を決める」と明かしたが、長野が放った先頭弾こそが、打線全体の意識を体現するスタイルだった。3回に2ランを放った阿部も初球のスライダーを右翼席に運んだように、攻略の成功例を示した。

 一振りで流れを変えたように、変化を感じ取る能力にたける。6月24日のDeNA戦だった。5回裏に井納がファウルを打った瞬間、右翼の位置から、バットが折れた音を聞き取った。井納は気付かぬまま、同じバットで空振り三振。翌日に長野が「折れたんじゃないの?」と指摘すると、折れた事実を確認した井納は「全然わかりませんでした」と目を丸くさせた。大歓声の中でも、ちょっとした音の変化を感じ取る五感がこの日もさえた。

 ペナントの流れの変化も予感させる1勝だった。開始前の時点で1勝3敗、対戦防御率0・23だった天敵を来日最短の4回KO。1試合2被弾も来日初で、本塁打を放てば、18連勝中だった「神ってる」鈴木の不敗神話も止めた。高橋監督は「いいバッティングだった。積極的にいってくれた」と評価した。首位とは9ゲーム差だが、今日28日の先発はエース菅野。連勝で差を詰める。【久保賢吾】