<楽天6-2ソフトバンク>◇27日◇コボスタ宮城
楽天が13安打6得点と打線が機能し、首位ソフトバンクに勝利した。38歳の誕生日に先発出場した後藤光尊内野手が、2安打1打点で勝利に貢献。2回1死一、三塁から後藤の二ゴロの間に先制すると、3回と4回にも1点ずつを追加。7回にはゼラス・ウィーラー内野手(29)が2ラン。新加入のカルロス・ペゲーロ外野手(29)も適時二塁打を放ち、来日初の猛打賞と結果を残した。4番ジャフェット・アマダー内野手(29)も2安打をマーク。ベテラン、助っ人で打線を活性化させ、連敗を2で止めた。
この日38歳となった後藤が、意地で先制点をもぎ取った。2回1死一、三塁。ソフトバンク東浜の速球を捉えた打球は二塁正面のゴロとなったが、激走で併殺を阻止した。「チャンスで打たないといけなかった」と自らを責めたがその後、バットで名誉を挽回した。
まず2-1の4回無死二塁から左前打で好機を広げ、3点目を演出。6回の第3打席には、左腕飯田の速球を逆方向に流して2打席連続の左前打。2安打1打点とベンチの起用に応えた。それでも「バッティングはまあまあだったが、他では良くないプレーがあった」と、自らの記念日を厳しく総括した。
苦しいチーム状況だからこそ、甘えは許されない。試合前は「選手としてはおめでたくない年齢だけど」と自嘲気味に笑っていたが、試合に出る以上は年齢が言い訳にならないことを、後藤自身が一番理解している。「チームが苦しいときに、ベテランが何とかしないといけない。起用してくれる監督の期待に応えるために、いいところで打ちたい」。反省はあるが、ベテランの意地は確かに見せた。
後藤の思いが、打線に乗り移った。1点差に詰め寄られた7回、1死二塁から3番ウィーラーが左翼スタンドにたたき込む2ラン。この日1歳となった長男ズィータン君への祝砲となった。さらに1死一、二塁で、新加入のペゲーロが右翼線への適時二塁打。来日初の猛打賞で花を添えた。この日4番に座ったアマダーも2安打を放ち、助っ人3人でチーム13安打の半分以上となる7安打の固め打ち。梨田監督も「ウィーラーを含め、つなごうとする意識が感じられた」とご満悦だった。
13安打以上は6月29日のオリックス戦以来、約1カ月ぶり。久々に打線が機能したが、梨田監督は「この勢いで千葉に乗り込もうと思います」と、29日からのロッテ3連戦へ気を引き締めた。3位ロッテとのゲーム差は12・5。活気を取り戻した打線で、その差を着実に埋めていく。【田口元義】