楽天オコエに武者修行 2三振のちマルチ打のち2軍

楽天対オリックス 8回裏楽天1死、オコエは中前打を放つ(撮影・浅見桂子)

<楽天6-1オリックス>◇3日◇コボスタ宮城

 フルスイングで意地を見せた。楽天のドラフト1位オコエ瑠偉外野手(19)がオリックス戦に「9番中堅」で先発出場。6月17日のDeNA戦以来のマルチ安打をマークしたものの、試合後に2軍落ちが決定した。試合は、初回にジャフェット・アマダー内野手(29)の3ラン、3回にはゼラス・ウィーラー内野手(29)にも2ランと、助っ人そろい踏みの活躍で13安打6得点。3位ロッテとの差は10ゲームになった。

 現実を受け入れ、オコエはバットで結果を残した。6回1死、オリックス2番手赤間から17打席ぶりの安打を放つと、8回には6月17日以来となるマルチ安打をマークした。「ピッチャーが代わってもバットを振り切ることができた。真っすぐもそうだし、変化球もいい形でヒットを打つことができた。ひとつ自信を持つことができた」と納得の表情を見せた。

 試合後に、オコエの2軍落ちが決定した。梨田監督は「将来を考えると崖から突き落としたほうがいい」と、武者修行の場を与えた。後半戦に入ると代走など途中出場の機会が増え、打席では快音が消えていただけに、オコエ自身、今の立場は認識していた。「外国人選手が入ってきたり、自分の置かれている立場は理解していた。でも、ファームとかを考える前にやるべきことをやらないといけないと思いながら練習した」。早出の打撃練習を欠かさず、打撃フォームの修正を繰り返す理由についても、「まだ100%はあり得ない。打席で結果を出せていないので」と前を向く。

 周りから注目され、結果を出して称賛されても自分を貫く。「自分は技術なんてないですから」。自分を見失わずにまい進するオコエに池山打撃コーチは、「打てないのには何か問題がある。スイングやタイミングも大事な要素だが、今後の成長のためにいろいろ試していくことは本人にとってもいいこと」と、オコエの取り組みを評価する。

 チームは2カード連続の勝ち越しで、3位ロッテとの差を10に縮めた。ウィーラー、アマダーに1発が飛び出し、今江、銀次の主力もマルチ安打と打線がつながった。前日7回1失点の塩見に続き、釜田も7回途中1失点と好投。投打がかみ合った楽天が、ロッテを猛追し続ける。【田口元義】