ファン目線の改革を/谷繁解任の深層・下

ヤクルトに連敗しファンからのヤジに怒りをあらわにする平田(左から2人目)(撮影・清水貴仁)

<谷繁監督解任の深層:緊急連載(下)>

 中日は、9日に谷繁元信監督(45)を「休養」という名のシーズン途中解任に踏み切った。就任3年目、監督専任になって1年にも満たない電撃人事だった。歴史的低迷を招いた裏には何があったのか。3回にわたって検証する。

 佐々木崇夫球団社長は監督休養を決めた理由を「ファン目線です」と即答した。球団や本社に届く声が厳しくなったと説明した。

 7月23日、ビシエドに罵声を飛ばし中指を立てた客に、平田が応戦した。白井文吾オーナーは「こんなに怒声を浴びているのか。谷繁はもう限界か」と思ったという。同時に、CSはもちろん優勝もあきらめていないと強調した。創設80周年にBクラスなど受容できない。この一件がなくても同じ結末に至ったはずだ。

 13年オフ。谷繁監督誕生と同時にGMになり、新監督の横で会見した落合GMは「監督以上に責任は重い。優勝できるチームを作らなければ意味がない」と自らの考えを説明し、監督のサポートを約束した。だが3年目、監督専任1年目も結果は出なかった。

 落合-谷繁体制は崩れた。休養会見に出たのは谷繁監督と佐々木社長だった。矢面に立った社長はたった1人でメディアに対応したが、監督人事を主導する立場にはないため、言葉に窮する場面もあった。

 4年連続Bクラスなら中日史上初の屈辱。この退任劇からオフにかけて、球団の動きは細かに注視されるだろう。低迷にともない観客動員は減っている。「ファン目線」に沿った改革が求められている。【中日担当=柏原誠】(おわり)