<中日1-0阪神>◇8月31日◇ナゴヤドーム
阪神の優勝が完全消滅した。中日吉見の前に今季10度目の完封負け。今季ワーストに並ぶ5連敗。最後の打者原口が力ない遊ゴロに倒れると、金本監督は厳しい表情でベンチを出た。11年連続で優勝を逃した瞬間で、しかも近年では最速の8月V逸。就任1年目で勝負の厳しさを味わった指揮官は「特にないよ」と、無念を押し殺すように言った。
今季を象徴する敗戦だった。頼みの4番福留とブレーク中の北條が2安打ずつで奮闘したが、他の打者は吉見をとらえ切れず凡打の山。0-1で10度目の完封負け。金本監督は「見ての通り。(メッセの奮闘も)感じてはいるんだろうけど、点を取ってあげないと」とこれまでと同じフレーズを繰り返すしかなかった。
常に「一番上だけしか見ていない」と目指してきた第1目標は敗れた。だがこれで終わったわけではない。CS進出への切り替えについて強い口調で言った。「当たり前であって、目の前の試合をどんどん勝っていくしかない。それしかない。何がある? 自分たちの野球。何回も言ってるでしょ」。何としても3位以内は確保する。このままでは終われない。【松井清員】