ソフトバンク今日にも自力V消滅 千賀5失点KO

2回表西武無死、山川に本塁打を浴び、ベンチで腕組みしてグラウンドを見つめる工藤監督(奥右)(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク2-7西武>◇10日◇ヤフオクドーム

 首位の背中が遠のいていく。ソフトバンクが西武に敗れ3連敗。日本ハムとの差は1・5差に開いた。試合前まで12勝1敗と安定感抜群だった千賀滉大投手(23)が5回7安打4四球と乱れ、今季ワーストタイの5失点でKOされた。今日にも自力優勝の可能性が消滅する危機に追い込まれた。

 千賀でも悪い流れを止められなかった。3連敗で沈むベンチ。工藤監督はロッカー室へ向かう選手1人1人に声をかけた。ヘルメットをかぶったままグラウンドに一礼した高谷には、自らヘルメットを脱がし、もう1度脱帽して礼するように、優しく注意した。悔しさは内にしまい、努めて普段通りに接した。

 「何とかしたいという気持ちだったと思う。ちょっと力が入ってたかな。入るなという方が無理」と、工藤監督は千賀を責めなかった。確かにこの日の23歳右腕は気持ちが入りすぎたのか、球自体は強くてもバランスが悪かった。初回に中村に先制適時二塁打を許すと、2回には山川に149キロ直球を逆方向の右翼席にたたき込まれた。5回までに4連続を含む9三振を奪うも7安打、5失点でKO。千賀は「悔しいだけです。僕ができることはしっかり抑えることだけど、その役割ができなかった」と責任を感じていた。最優秀勝率投手タイトルの条件となる13勝目はお預け、2敗目を喫した。

 今週は福岡→大阪→福岡と2連戦ずつの変則日程。ナインの疲れは隠せなかった。だが、打線は10安打でチャンスを何度もつくりあきらめなかった。工藤監督は「(3連敗は)痛い。今季のスローガンは熱男。冷めたら終わり。みんなで熱く元気に戦っていくしかない」と初心に戻った。残り15試合。正念場はこれからだ。【石橋隆雄】